帝国対アメリカ
~ドイツ兵たちが戦闘を始めた頃~
ドドッドドドドドドドドン!
「ヒャッハー!最高だぜ!」
アメリカ兵たちはMINIMIやM2ブローニングを乱射して楽しんでいた。
「弾はいくらでもある!撃って撃って撃ちまくれ!Fire!」
「Fire!」
エイブラムスも、自慢の120㎜滑腔砲を撃ちまくっていた。もちろん弾は榴弾である。
「徹甲弾なんているのかよ⁉邪魔で仕方ない!」
「仕方ないだろう!本国からの指令だ!つべこべ言わずに榴弾込めろ!」
「やってますよ!装填完了っ!」
「Fire!」
ドゥン!
「ドイツの野郎どもはMG使ってやがるぜ!さすが電ノコだ、敵の減り方がちげぇ!」
~帝国軍目線
「くそ、撤退!てっtぐふっ⁉」
「分隊長がやられた!」
「装甲馬車が来たぞー!」
「「おおっ!」」
「装甲馬車さえいれば!敵の攻撃を弾き返してくれる!」
そして装甲馬車が前線に躍り出た。
「すごい!弾いてるぞ!」
そう、‟機関銃‟は弾いていた。だが…
次の瞬間、内部から膨張したかと思うと木端微塵に吹き飛んだ。
「…は?」
エイブラムスの砲撃である。発射した砲弾は‟榴弾”。それもそのはず、装甲馬車とはいえ、装甲厚は10mm程度だったから、榴弾ですら貫徹可能であった。
頼みの綱の装甲馬車すら破壊された帝国軍は、死に物狂いで撤退した。
ちなみに、航空支援はいなかったのは発艦が間に合わなかったからである。