防衛とドイツ兵
〜帝国軍目線〜
「野蛮な異世界人どもめ…我が国最大の港町「リューリュク」を占拠するなど…絶対に皆殺しにしてやる!」
「あぁ、絶対に楽には死なせねぇ!」
「もうすぐ見えるぞ!」
「やってやろうぜ!」
「行くぞー!」
「「おーー!!」」
〜連合国軍目線〜
「あいつら馬鹿なのか?普通少し考えたら待ち伏せされてるって分かるだろ…」
「まぁ、奴らは俺たちのことをただの野蛮人としか思ってないからな」
ドイツ軍兵士がLeopardの中でため息をついた。
「にしたって、どうしてLeopard 2を使わせてくれないんだよ…」
「さぁな、そういや海兵隊の連中はもう本国からエイブラムスが送られてきたってな。アメリカ軍は恐ろしいぜ…」
「エイブラムスなら、3時の方向、250m先に配備されてるよ。俺たちと同じく、車体を半分埋めて隠した状態でな…」
「そうなんすか。自分操縦手でここに入ってから5時間くらいドーザーで穴掘ってたからわかんなかったっす。そういやこのドーザー、ドイツ本国でつけられたらしいですけど…」
「どう考えだって、やっつけ仕事だよなぁ…溶接痕まだ新しいし、結構溶接甘いし」
「「はぁ…」」
「まぁいい。そろそろ射程圏内だ。装填手、榴弾装填!」
「了解!」
「鬱憤を晴らさせてもらうぞ、アイリック帝国軍…!」
「装填完了!いつでも撃てます!」
「アメリカの連中はもう撃ってるな…俺たちサイドもそろそろやるぞ!目標、12時敵馬車!」
「照準よし!」
「Schießen!」
「Wir haben auf Sie gewartet!」
ドウッ!
パパパパパ…
1万の帝国軍が全滅したのは、その数分後だった。
Schießen! 撃ちまくれ!という意味。
Wir haben auf Sie gewartet! 待ってましたっ!という意味。