輸送船内
アメリカ軍要素ないですが次回をお待ちください。また、異世界の世界観がよくわかる話は次回か次次回くらいに出ます。
「なぁなぁ、この穴の先ってどうなってんだろうな」
「それを今から確かめに行くんだろ」
輸送船内でフランス軍装甲車部隊の隊員のふたりが話をしていた。
「戦列艦が出てきたってことは中世くらいかぁ…絵画とかあるといいなぁ」
「おい、略奪とかはするなよ。俺たちは''この世界''を代表して行くんだからな」
「略奪なんて野蛮なことするかってんだ。そんなんするのは絶賛不景気中の中露だけだろ」
「ま、それもそうか…どんな戦いになるんだろうな」
「さぁ?でも、このAMX-10RCがあれば大丈夫さ!」
「だな、でも…ドイツの野郎共は可哀想だな」
「なんでだ?」
「あいつら、政府からLeopard 2を使用する許可が出なくて代わりにLeopard 1が配備されたらしいぞ」
「ひでぇな…冷戦初期のオンボロかよ…」
「ドイツは嫌いとはいえ、あれは同情するぜ…」
その頃、イタリア軍補給部隊は…
「「Jamme, jamme ‘ncoppa, jamme jà,
Jamme, jamme ‘ncoppa, jamme jà!」」
「「funiculì, funiculà, funiculì, funiculà,
‘ncoppa, jamme jà, funiculì, funiculà!」」
4輪仕様のプーマ軽装甲車を整備しながらフニクリフニクラを歌いながらピザを食べていた。
「あいつら、能天気すぎだろ…」
ドイツ軍戦車部隊のひとりが言った。
「まぁ、イタリア人って言うのはああいう人種だからな。ま、ムードメーカーって意味ではいいだろ」
「あぁ、飯も美味いしな」
そんなこんなで案外そこまで緊張した雰囲気では無い輸送船の中であった。