進撃
A-10による敵基地破壊作戦から1週間後、連合軍はついに内部への進撃を開始した。
編成としては、M1エイブラムス25両、M2ブラッドレー30両、M109 155mm自走砲、AMX-10RC10両、プーマ軽装甲車15両、レオパルト7両と無数のハンヴィーやトラック、高機動車などの大軍であった。ちなみに、アメリカがこんなにも大軍を派遣したのは今までの敵軍に対する甘い考えにより大きな被害を被った経験があるためそれを防ぐためである。実際にはそのような脅威はこの世界にはいなかったのであるが。
行軍を開始してから約5時間、最寄りの都市である「アルカンヤ」に到着していた。ここにいた敵軍はすでにA-10により駆逐されていたため組織的な抵抗はなかったが、都市の中では散発的な攻撃があった。しかし、様々な戦場を渡り歩いてきたアメリカ軍はその攻撃をすでに見切っており、民間人に被害を与えないよう配慮しながら戦闘することすらできた上、戦闘はすべて5分以内に収束した。
民間人の反応は概ね良かったが、どうやらこの都市はこの辺り一帯を支配する「貴族」が住んでいる場所であったため、民間人に説明をする際にその貴族と私兵が乱入してきたりした。
「貴様、蛮族の分際で我が帝国や領地を侵攻するなど、無礼にもほどがある!」
「ですからなんですか?攻撃を仕掛けてきたのは貴方がたです。そして我々はそれに対し正当な反応をしただけ。文句を言われる筋合いはないですな」
「な、貴様!おい!こいつらを八つ裂きにせよ!」
こんな感じではあったが、戦車すらいる部隊に勝てるはずもなく、普通に拘束された。
更新がかなり遅れてしまい、申し訳ございません…留学などをしていたらズルズルと遅れてしまいました…