異世界に星条旗が舞う

全ての始まり

2000年初頭、まだ同時多発テロすら起きていない頃…

ある日突然、太平洋上で活動中の空母から連絡が来た。

「こちら空母【ハリー・S・トルーマン】太平洋上に謎の反応を確認。」

「こちら司令部、それは何か報告せよ。」

「それが…なんと言ったらいいのか…時空の穴、とでも言えばいいんでしょうか。とにかく訳の分からない謎の反応です。至急、救援…を…？」

「どうした？」

「な、中から何か出てきます！」

「警戒態勢、急げ！」

太平洋上に現れた謎の【穴】。そこから出てきたのは…

「は、帆船？」

「なに？」

「あれは…せ、戦列艦？」

「？何を寝ぼけたことを言ってるんだ、このハイテクな時代に戦列艦なんて言う骨董品があるわけないだろう。もっとしっかり確認せよ！」

この時は誰も知らなかった。この【穴】が西側諸国を最強に作り上げていくとは、司令部も空母【ハリー・S・トルーマン】の乗員も誰も…