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死にたい人形  作者: そらしろ
人間と人形
7/25

隊員×隊員 隊長×隊長

前回アーゲンとヴィヴォが武装警察に捕縛され アイミの意見でアーゲンの代わりに フォークスが隊長をやる事が仮に決まりかけましたね


このあとどうなるのか 第7部どうぞ

アーゲンは 牢屋の小窓を開け 看守員に話しかける

「なあ 看守員さんよ。外では今何が起こっているんだ?なんか変わった様子はないか?」


看守員はまっすぐ前を向きながら答える

「気になりますか?違反者のクセに」

アーゲンはムッとして言い返す

「気になるだろうよ!!これでも隊長やってんだぞ!!」

「フフッ」

看守員は バカにしたように微笑む

「わかりました。教えますよ。今あなたが抜けたポジションの穴埋めに フォークス第1隊長を入れる話が出ています」


「・・・!?!?」

アーゲンは驚愕した顔をした

「それはまたいったいどういう風の吹き回しだい?彼は危険過ぎるからと ダイゲンさんが監禁してるはずじゃ・・・?」


「それがですね・・・」

看守員さんが諸々アーゲンに話した

アイミは 鎖で繋がれたフォークスと対峙している


「俺にお願いとはなんだ?」

フォークスはアイミに問う


「フォークス第1隊長!また 隊長として軍に戻る気はありませんか?」

アイミが問い返した


「お前 俺の今の状況がわかって言ってるのか?お前は今何を言ってるのかわかってるのか?」

フォークスはアイミに少し呆れ気味に問う


「わかってます!わかってますし 上に話は通しています!責任は全て私が取ります!」

アイミが真っ直ぐな目でフォークスを見つめ迷いもなく答えた。


フォークスは黙り込んで口を開く

「ハァ・・・お前 俺がどんな奴か話は聞いてるだろうけど 怪我をしたとしても俺は責任は取れんぞ?」


「その事なのですが 何故あなたは急に暴れ出すのでしょうか?そこだけが疑問です。そこがわかれば わたしにも対処のしようはいくらでもあると思います」

アイミが強気で問う


「それは・・・無理だ」

フォークスはひとことでアイミの発言を否定した

「それは何故です!?聞いてみなくてはわからないじゃないですか!!」

「いいや!わからない!!今までたったひとりを除いては誰も理解してくれず この有り様だ!!有無も言わさず 武器を取り上げ 鎖に繋ぎ 俺を危険人物と決めつけこんなに狭い部屋に閉じ込め監禁した!!あんたもきっと同じだ!!」

フォークスは疑心暗鬼になっている


「待ってください!たったひとりは理解してくれたんですか!?どなたですか??」

アイミはつい問いかけた


「・・・アーゲンだ」

「なるほどな アイミは好奇心が強いというか 自分の目で確かめないと信用しねぇ事が多いからなぁ・・・」

アーゲンは苦笑いした


「ところでアーゲン第2隊長。フォークス第1隊長とは どのようなご関係で?」

看守員がアーゲンに問う


「うーんまあ 彼は俺が隊員だった頃に一緒に戦闘でタッグを組んだ男だ」


「へぇそれは意外ですね。昔の彼はどんな感じだったんですか?」

看守員さんが興味を持ち出した


「んーまず あんたが話に聞いてるフォークスは 一般的な見解でしかなく 彼は・・・なんていうか 普通の人間じゃあない」


「!?!?・・・それはどういう」

看守員が問いかける


「簡単に言うとまあ 『見える』んだよ。彼には」

「見える?何がですか??」

看守員がさらに問いかける


「絶対理解出来ねぇよ!看守員さんには!この話はここで終わり!演武でもするわー」

そう言うとアーゲンは牢屋の奥に戻って行った


「ちょっと!!!アーゲン第2隊長!教えてくださいよ!!!」


「また時が来たらな!」

奥の方からアーゲンが答えた


(しかしな アイミとフォークスが一緒にいるのは ちと不安だな・・・どうにか外に出られればいいのだが)


ガチャッ


アーゲンの牢屋の扉が開いた


「あんたもどういう風の吹き回しだ?」


ドアを開けたのは看守員だった

「私はあなたが悪くないと判断しました。なので 今 解放します。」


「上の奴らに怒られちゃうよぉ??」

アーゲンはニヤリと笑いながら答えた


すると看守員は自分の被っていた帽子を取り 髪の毛を1本抜いて アーゲンの方に投げた

すると 看守員の髪の毛は アーゲンが使っていた大剣へと姿を変えた。


「これは驚きだねぇ 看守員さんあんたはいったい何者だい??」

アーゲンが問いかけると


「あなたには絶対理解出来ませんよ!」

看守員はニヤッと笑う


「まあなんでもいいや!ありがとよ!行ってくる!!」

とアーゲンが駆け出そうとした途端

「アーゲン第2隊長?腰の負傷はどうしたんですか?」

看守員が問いかける

「ん?あーそういえばww仮病だよ!」


そういうとアーゲンは牢屋を後にした


「全くアーゲン第2隊長 あなたって人は。」

看守員の身体がみるみるうちに銀色の金属になり 軽く背伸びをして身体を伸ばし牢屋を後にした

「アーゲン第2隊長との関係はわかりました。しかし あなたの事を理解出来たわけでもありません。しかしわたしには フォークス第1隊長あなたに着いてきてほしいのです!どんな危険が待っていようと自分の身は自分で守ります!その為の日々の訓練です!」

アイミはフォークスに頼み込んだ


「・・・わかった 」


フォークスに理解を得たアイミは フォークスに繋がれていた鎖を解いた。

「フォークス第1隊長 あなたの武器はどこにあるのですか?」

アイミが問いかける

「それなんだが この牢獄のどこかに 武器を預かってる女が潜んでいるらしいのだが 俺は彼女の正体を知らんのだ。」


「その方の特徴は??どんな服装をしているとか!どんな顔をしているとか!」

アイミが問うと


「・・・俺が武器を取り上げられた時は 長髪で銀色の髪の毛をした女だった。しかし 他のものの話では 身長も髪の長さも声も全て異なる。武装警察に雇われてるのか 全く無関係なのかも 誰にもわからん。」


「おい!!お前ら!」

2人が声のする方向を見ると 大剣を持ったアーゲンがいた


「アーゲン!?」「アーゲン第2隊長!?」

2人は同時に驚いた


「お前ら この後時間はあるか?」

アーゲンは問う


「わたしはフォークス第1隊長を呼びに来て今から 2人で銀髪の女から フォークス第1隊長の武器を返してもらいに行くところです!」

アイミが答えると


「銀髪の女??」


「それはそうとアーゲン第2隊長。牢屋に入れられたのでは??」

アイミが当然の疑問をぶつける


「あーそれがよ。看守員さんが 何を思ったのか 扉を開けてくれて 髪の毛を大剣に変えて・・・」

「そいつだ!!」

フォークスが アーゲンの話に反応した


「な!?なになになに???お前ら何の話をしてるんだ???銀髪の女だろ??ちげーよ!茶髪のショートヘアーの可愛い女だよ!」


フォークスはアーゲンに全て説明した


「なんだそりゃ!?あいつが人間じゃないとでも言うのかよ!?」

アーゲンが取り乱す

「俺にも詳しい事はわからんが その可能性が高い。しかし アーゲンの事を認めて武器を返したという事は 危険なやつではなさそうだな。」

フォークスは考え込む


キイイイイィィーーーーーーーン

「ア......た...う......ご......か......い......せコォォォ」

署内放送が途切れ途切れながれる


「なんだなんだ??寿命か???なんもきこえねえや」

アーゲンは苦笑いした


ドゴォーーーーーーーーーン


遠くの方で爆発音がした

「今度はなんだ!?」

アーゲンが頭をかいた


「そっちの方に向かいたいが 今現場に向かうとアーゲンが危ない。とりあえず俺の武器を探すのが先だ!」

フォークスは2人に指示をした

「しかしフォークス第1隊長!武器を探すと言っても 謎の女を探さなくてはいけません!」

アイミは口ごたえした


「もしかして私を探してますか?」


「!?」「!?」「!?」

3人が驚くと フォークスの牢屋の入口に 長髪銀色の髪の毛の女が立っていた

というわけで アーゲンとフォークスが久しぶりの再会を遂げたわけですが 武装警察の中にも『銀髪の女』という謎が発覚しましたね


銀髪の女がどんな存在なのか?敵か味方か

そして 署内で起こった異変も気になりますね


それでは次回 8部で!アデュー

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