勝手な男×危険の男
はい!前回アーゲンが 勝手に連れ出したヴィヴォに戦いを挑みましたね!
そして ヴィヴォの大きな秘密が1つまた解けて 更なる謎が増えました!
この後どうなるのでしょう?
では第6部お楽しみください
武装警察署では アーゲンの捜索が開始されようとしていた
山へ行ってしばらく戻って来ないからだ
それより何より 誰の許可も無しにヴィヴォを解放し連れ出したのは 重大な違反行為にあたる
その為 アーゲンには 何らかの処分がくだされる
「アーゲンはまだ見つからんのか!!一刻も早く見つけ出し ヴィヴォ共々捕縛し 連れ戻すのだ!!!」
ダイゲンは部下が犯した違反行為に腹を立ててやっきになっている
すると外が何やら慌ただしくなっている
「アーゲン第2隊長とヴィヴォが自ら戻って来ました!!アーゲン第2隊長は腰を負傷しているようです!!」
「なんだと!?よし!そのまま2人を捕縛しろ!!!」
部下からの知らせにダイゲンは 2人の捕縛を命じた
すぐに2人の腕に手錠をかけられ捕縛された
武装警察の隊員達が見張る中 捕縛された2人はその間を連れられ歩く
隊員の中には ボンがいて アーゲンを都合が悪そうに見つめる
「...あなたはどこまで勝手なんですか...しばらく大人しくしていてください...クズッ」
「ボン!俺はすぐ戻ってくるから待ってろ!!......ていうかお前 今俺の事クズって言わなかった!?!?」
「気のせいです...」
ボンは斜め下を向きながら答えた
「アーゲン第2隊長!さっさと歩け!!」
隊員はアーゲンを引っ張る
「待て待て!あまり乱暴に扱うなよ隊長だぞ???怪我してんの!少しは優しくしてくれよ〜」
アーゲンはダルそうに文句を言った
「アーゲンさん ここは大人しくしましょう」
ヴィヴォはアーゲンをなだめた
「ったく わーったわーった!歩こう歩こう!さっさと歩こう!」
2人は隊員達に連れられ 武装警察署の中に連れていかれた
ボンは少し泣きそうな顔をしながらアーゲンを見届け それを見ていたラースが後ろから抱きしめ 頭をポンポンした
(こんな隊長でゴメンな...ボン)
アーゲンは斜め後ろをこっそり見て また前を向いた
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アーゲンとヴィヴォは捕まり 会議室では アーゲンのポジションの穴埋めに関する会議が行われていた
「アーゲンが勝手な事をしたばかりに 指揮をとるものが1人減ってしまった!そうなると 戦闘等 バランスが崩れてしまう恐れがある!その為代わりをたてたいと思っている!」
ダイゲンが発言すると みんながだんまりを決め込んだ
するとラースが口を開く
「隊長の代わりを埋めるにも うちの署内で隊長になれるくらい優秀な奴がいるかと言われたら わたしはいないと思います!我々一般隊員には まだ荷が重すぎます!」
ダイゲンは納得した顔をしてそのまま悩んだ
「ちょっとよろしいでしょうか?」
アイミが突然何かを思いつき手を挙げた
「ここが出来た頃から全く姿を見ていない隊長がいると思うのですが 彼は今どこで何をしているのでしょうか?」
するとダイゲンは 右手で両目を覆い肘をついた
「アイミの言っているのは フォークス=グラッド第1隊長の事だろ?...んー彼はその...ちょっと問題があってな...地下のとある個室に監禁しておる」
「!?」
会議に参加している全員があまりの衝撃にザワついた
するとアイミは問う
「何故フォークス第1隊長は そのような扱いなのですか??問題とは何ですか??」
するとダイゲンは渋々口を開いた
「彼は...危険な男でな 常日頃から 必要以上に周りを警戒していて なんというか....まるで無いものが見えてるかのようにキョロキョロしている。そしてたまに 何も無いはずの方向に向かって武器を振り 暴れ出し 隊員達が止めようとするも 周りが見えなくなって これまで何人もの隊員達が怪我をしているのだ...だから極力彼は 解放したくはないのだ...」
「なるほど 確かに危険ではありますが しかし!アーゲン第2隊長の代わりをつとめられるのは フォークス第1番隊長の他に 誰も思いつきません!!わたしがフォークス第1隊長と話をしてきます!それで安全と判断した場合 現場に復帰させます!それでいいですね!?責任はわたしが持ちます!」
ダイゲンは沈黙したが その後「ムッ」とひと言だけ発し了承した
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アーゲンはというと 牢屋の中で 筋トレ そして演武をし いつでも現場に復帰してもいいように鍛錬をしていた
すると アーゲンは牢屋のドアについている子窓を開けた
「なあ 看守員さんよ〜 俺の大剣持ってきてくれないかなぁ?」
アーゲンが問うと 看守員は
「あなたは自分の立場をわきまえていますか?違反行為をした犯罪者です。武器なんて渡してしまっては何をしでかすかわかりません。隊長であれ そのお願いは対応致しかねます」
と即拒否した
「ちぇっ!信用されてねぇなぁケチ〜!!」
不貞腐れ気味にアーゲンは子窓を閉め 鍛錬を再開した
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その頃ヴィヴォは 隊員に連れられ 研究室に来ていた
「あの すみません。前は何も感じなかったんですけど ここなんか感じませんか?なんかこう 身体の重心が曲げられていくというか 魂が引っ張られるというか...」
ヴィヴォは隊員に不思議な疑問を投げかけた
すると隊員は
「いや 俺は特に何も感じないが?人形にしか感じない何かがあるのか??人間にはわからねぇや」
と答えた
「そんなことよりさっさとこっちに来ないか!ちゃんと拘束しねぇと上に怒られっからよ!...まあ 会議の内容は聞いたけどよ。お前 悪いやつじゃあないみてぇだな!が 今はちょいと我慢してくれや」
理解のある隊員は ヴィヴォを前に入っていた円柱状で縦型の水槽に拘束した
「失礼じゃなければ あなたのお名前を聞いても大丈夫でしょうか?」
ヴィヴォは問う
「まあ 名前くらいならいいよ!俺はダン!ダン=カーネル!じゃあな!」
そういうと ダンは研究室から退出した
(...ここには何かありそうなんだけど この感じはいったいなんなんだろ...?)
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その頃アイミは フォークスが監禁されている牢屋の前にいた
他の牢屋に比べ フォークスの牢屋は鉄でできた壁に囲まれていて 頑丈になっている
アイミは牢屋の鍵を開け 中に入ると 白金色のロン毛にピンクと白のピン留めを数箇所つけ 顔のほりが深く 鍛え上げられた肉体をもった男が 両手を鎖で縛られ 両脚に重りをつけられ 部屋の中央に座っていた
そう彼がフォークスである
「彼は縛られているのに 全く隙を感じない。やっぱりこの人絶対強い!」
アイミはフォークスのオーラに強い気配を感じ その場で立ちすくんだ
「お前は誰だ?ここに何をしに来た...?」
「!?!?」
いきなりフォークスが口を開きアイミに問いかけてきた
「わ、わたしはアイミ=ドールドゥ! あなたに フォークス第1隊長にお願いがあってきました!」
というわけで 6部いかがでしたか??
勝手な男アーゲンが捕縛され その代わりに 新キャラクター 危険な男 フォークスが登場しました!
ダイゲンにも手に負えないフォークス
彼は どんな男なのか そしてフォークスの謎の行動の意味とは?
ヴィヴォが感じた研究室の違和感も気になりますね!
では次回7部!お楽しみに!アデュー