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死にたい人形  作者: そらしろ
人間と人形
4/25

頭×?×身体

はい!3部で 武装警察に捕らえられたヴィヴォ

ヴィヴォはどうなってしまうのか!

今回は読めば色々わかります

何がわかるのかってそれは読んでみてからのお楽しみ!

4部をどうぞ!!

戦闘の後の帰り道 アイミは右肩に抱えたヴィヴォをふと見た


攻撃で砕いたヴィヴォの腕の破片が みるみるうちに繋がっていき元に戻っていく


(ヴィヴォの身体...いったいどうなってるのかしら)


当然の疑問である


「アイミじょうかーーん!!」


向こうから隊員達の声が聞こえる

「お1人で大丈夫でしたか???せっかく隊員総出で出動命令でしたのに 全員待機だなんて!とても心配しましたよ?」


アイミは何も無かったかのように隊員達に応えた

「何も心配することはない!ヴィヴォはちゃんと捕え この様に大人しくしている!このまま署に戻り!全員訓練に勤しめ!」


「ハッ!!」

隊員達は車に乗りこみ署へと帰って行った

一方戦闘のあった現場のとある建物の上に 2人の隊員が立っていた


「アーゲン第2隊長〜 やっぱり間に合わなかったじゃないですか〜」

両目に濃いクマの出来たサクランボヘアーの女がアーゲン二番隊長という男に文句を垂れる

「仕方ないだろう ボン 朝何時起きだと思ってんだよ〜無理だろうよ 夜型なんだよ俺?」

金髪ストレートにポニーテール タレ目に長っ鼻 への字口のアーゲン二番隊長が言い返す


第2隊長のアーゲン=ルーゲンと隊員のボン=クレフの2人だ


「知らないですよ〜怒られますよ??間に合わなかった上に戻るのも遅いとか〜会議に遅れたらもっと怒られますって〜」

「やだやだ 縦社会なんて誰が考えたんでしょうね〜っと! 帰りますか〜ボン」

「アーゲン第2隊長 社不すぎませんか...??」

「あ?『しゃふ』って何?食いもん?」

「もういいですよ〜帰りましょ」

2人は屋根を伝い 署へと向かって行った

その頃署では 対策会議室で ヴィヴォについての報告会議が行われていた

「最初にヴィヴォと戦闘を行ったマルクスとラース!戦闘時や ヴィヴォに関する事なんでもいいから報告してくれ!」

武装警察署長の ダイゲン=ゾーザ

武装警察署設立の考案者

オールバックにリーゼントを整えたイカつい目に眉毛の無いダンディな男


「主に戦闘を行ったのはラース隊員である為 ラース隊員の口から報告させたいと思う!」

マルクスはラースに託した

「え!?あ、はい!ヴィヴォは 確かに客観的に観ると 一見危険生物です!ですが彼は 身体の動きと 発言が異なっていました!あと 彼の身体は攻撃で砕いても また繋がり再生しました! それで 個人的にですがいくつか推測出来る事がありまして」


ダイゲンは1度下を向きそしてラースの目を見た

「申してみよ」

ラースは少し汗を垂らして続けた

「きっと 彼と戦闘する事自体が無駄では無いかと!」


会議室内の空気が一瞬張り詰めた


ラースはそれでも話を続ける

「再生を繰り返す者を相手に戦闘を行うには 今戦闘の時はアイミ上官に助けていただき死なずに済みましたが 通常の場合人間だと 彼の戦闘力の高さからすると今回のように殺されかける もしくは 命を落としてしまう危険性が非常に高いと思われます」


隊長 隊員 ダイゲン署長は険しい顔で 周りと目を合わせた


「それと 彼は 頭ごなしに危険生物とは言えなくて...その...二重人格とはまた違って...そう!頭と身体が別の生き物ではないかと思ったのですが」


ダイゲンは問いた

「それはまたどうして?」


「彼は身体では わたしを殺そうとしていましたが 口からは『殺したくない』『戦いたくなかった』と口にしていました!なので...」


「そこからはワシが話そう!!」

マルクスが発言した

「彼に話を聞いたのだが 10年前の事件の時 自分は何もしていない 自分の身体の中に2つの目の様な光が見えた!と言っていた!もし それが本当だとしたら ラース隊員の言ってる推測は間違ってないと思うのだが!」


「......」

みんなが黙り込んだ


「それが本当だとしても 身体は危険なのだろ?」

ダイゲンが問う


「それがその ヴィヴォの身体が暴れ出したのは ヴィヴォに戦闘を仕掛けた時なので 自分の身に危険を感じた時のみ暴れるのでは??と思いました!」

ラースはそう答えた


「はい!少し良いでしょうか!」

アイミが口を挟む

「10年前 私の前で父を取り込む時 襲いかかったのは確かにヴィヴォの身体の方でした!頭は身体の方が持ち上げ父と一緒に取り込み...」

「わかった!!もう何も言うなアイミ!」

ダイゲンは制止した

「となると 問題視するべきは ヴィヴォの身体の方なのだな!そしたら その方向で各々対策を考えておくように!以上!解散!」


「ハッ!」

会議は終わった


「あの〜すみませ〜ん 会議〜終わっちゃいましたか〜???」

アーゲンが遅刻してきた


「アーゲンまたお前は!!!!!!事務所に来い!!!ボンも連帯責任だ!!!」

ダイゲンは声をあらげ怒った

「そんな〜」

ボンは巻き込まれた

アイミは研究室で 筒状の縦型の水槽に保管してあるヴィヴォの前にいた


(ヴィヴォ...あなたの秘密は私が絶対解き明かしてみせるからね)


「あらアイミちゃん!こんな所でどうしたの???愛引きかしら??」


「違いますよ!!すぐそうやって シャラフ室長はからかってくる!!いい加減やめてください??そういうの!!」

研究室室長のシャラフ=ティティ

赤ブチメガネの黒髪ウエーブヘアーに薄いデニールのストッキング赤いミニスカート黒いモコモコのセーターに白衣をまとった女だ


「だってアイミちゃん可愛いんだものぉ〜 お姉さん気になっちゃうわ〜」


「その ちゃん付けもやめてください!!もう子供じゃないんです!!」


「あら 16歳は子供でしょ???まあ そのくらいのお年頃は難しいわね〜はぁ〜こわいこわい」

2人のいつも通りの会話


「そんなことよりシャラフ室長 ヴィヴォについて何か分かったことはありますか??」

アイミが聞くと

「ん〜わかったような〜わからないような〜」

「ハッキリしてください!」

「なんて言うかさ〜これ見て??」

シャラフは アイミに ヴィヴォの身体の解析画像を見せた

「ヴィヴォ もしかして 元々の素材って頭と身体で違ったんじゃない?」

「えぇまあ」

「頭の成分がね 糸と木屑と人間の肉体の成分 身体の成分が 木屑と人間の肉体の成分で出来てるまではわかったんだけどねぇ」

シャラフは少し困り顔になった

「ここ見てよ」

シャラフが指さした部分を見ると 黒い謎の空間が頭と身体の間にがっぽりあるのがわかった

「え、これはなんなんですか??」

アイミが問うと

「いや〜こればっかりは私にはわからないのよ〜実例が無いしね〜ごめーん」

「そうですか」

(ここにきっとヴィヴォの秘密が隠されているはず)

アイミはヴィヴォの方を見て何かを決意した

一方署長に怒られた後のアーゲンとボンが廊下を歩いていた

「もお〜勘弁してくださいよ アーゲン二番隊長〜私まで怒られたじゃないですか〜」

「え〜いいじゃな〜い 1人で怒られるより2人で怒られた方が気が楽でしょ??ボンちゃん」

「気持ち悪!!そういう事じゃないですよ!!私は何も悪い事してないのに怒られたのが気に食わないんです!人数の問題じゃないですよバカ!」

「え!?今 隊長に向かってバカって言わなかった??」

「聞き間違いですよ さっさと訓練しますよ!」

「あ〜いよ」

(しかしなぁ 戦闘もしてないし姿も見れてないしヴィヴォってやつはどんなやつなんだろうかねぇ

〜今度手合わせ願ってみたいもんだ)

何も知らないアーゲンは 怪しい笑みを浮かべた

はい ということで 4部を読んでいただきありがとうございました

ヴィヴォの身体の謎がわかったと思いきや 更なる謎が生まれましたね

それに関しては今後解き明かされていきますので 楽しみにしていてください

それではアデュー

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