この世界ノ裏に誰がいる?
俺の隣の席に座る女の子は、最近この学校に転校してきた人だ。
可愛いし、個人的には嫌いじゃ無かったんだけど、
彼女いつも口を開けば意味が分からないことを言う。
それはこの学校では有名な話だった。
例を一つあげるなら、この話が最初に来るだろう。
「時に、話し合いで解決出来なければならない。じゃあ強くなろう。それだけでいい。戦争なんてやって喜ぶ奴なんて、あいつらしかいない。大丈夫、天へ祈れば、きっと道はある。起動させなければ良い。
仮に死にたいと願うのであれば、真実の扉を開けて飛び込めば良い。きっと見方が変わるはずさ」
どういう事なんだろう?分かる様で分からない。
皆怪訝そうに聞くけど。
また違う日彼女は雨の中で、一人呟いてたんだ。
「処刑されるべきなんだ。私達の一族は。生きてはいけない。最後に最後に真実を公表しなければ」
俺の存在に気づいた彼女は笑って
「箱庭を信じるかい?」
不気味な位の素早さで話題を変えた。
「裏には裏を、表には表を。交わってはいけない。支配者がいる。この世界に。裏から糸を引いている。みんな皆マリオネットレベルだろう。知ったら殺されるけどね」
時は変わり、学校に武器を持ったテロ集団が襲撃してきた。
彼らは変わった転校生を探してた。
俺は急いで彼女の元へ行き、逃げてと伝えると
ごめんなさい。
と謝って、教室を出て行った。
テロ集団のリーダー?らしき人の前で言った。
「真実の扉を開ける事は禁句なり、神が怒り、そなたらを飲み込む」
「知っている」
「真実の扉を開けるには、私達神の一族の体がいる。あと」
「黙って死ね」
バンッ
銃弾が
地面に転がった。
倒れる彼女は最後に
「真実は残酷である。見てはいけない。この世界は箱庭でしか無い。そう皆、作られた人形なんだ」
そう言い息を引き取った。
辺りはざわついた。
警察が来る前に、テロ集団のリーダーは彼女を回収して去った。
最後まで意味が分からなかった。
その事を友人に話すと、目を瞑り重々しく口を開いた。
「きっと・・・・そうなんだ。この世界は、皆管理されている。歪みに気づいたのは
昔の話だった。事故で真実の扉に入ってしまった時にいたんだ。いやあったんだ。この世界の庭の前に
だれかいた。神がいた。そう・・・・・・ああくそっ、記憶が薄れてる。神の一族ではないとしっかり継承できないんだ」
友達は頭を押さえて、眉をひそめた。




