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魔女の呻きVol:3



時間を、竜司が長めの休憩を終えた時に、巻き戻そう。



災難から逃れ、ホッと一息ついて、

職場に戻った竜司、



「なんか疲れた...。」



サラリーマン生活が懸かっていたのだ、

そのプレッシャーは、竜司をメンタルを削り

疲弊していたのだ。



「どうした?」



同期のイケメン社員、武田が話しかけてきた。



「いや...休憩中に松田さんに会ってさ...。」



「あぁ...あの人か...。」



竜司の言葉で、武田は察した。



「ドンマイ。」



「あぁ...。」



実は、武田は、別の意味で、松田峰香からの被害を受けている。



何度も食事を誘われるのだが、

何かと理由を作って避けたり、

そもそも会わない様にしたりしていた。



「まぁ、気をつけて。」



「そうする...。」



竜司の背中には、哀愁が漂っていた。



なかなか仕事が捗らないまま、その日の業務を終える。



「やっと終わった...。」



3時間も残業をし、会社を出る頃には、

あたりはすっかり、真っ暗であった。



精神的な疲労の影響で、いつもより仕事に手をつかなかった。



「厄日だったなぁ...。」



その日の勤務を終えて、夜空を見上げながら、

災難な1日を振り返る、



その時だった。



「あら?今日の...」



その声を聞いた瞬間、竜司の本能は、

再び警報アラートが鳴ったのであった。



ぎこちなく、竜司が振り返ると、そこには、松田峰香がいる。



「あっ...お疲れ様です。」



ーーマ...ジ...かよ!?



どうやら、本日の竜司は、とことん面倒事に絡まれる様だ。



ーー勘弁してくれ...!



顔を引き攣らせながら、竜司は、社交辞令を繰り出す。



「残業?」



「はい、ちょっと複雑な案件がありまして...。」



この場を切り抜ける為の対応に終始する竜司、



「そう?大変だったのね。」



「はい。しばらくは遅くなるかもしれないです。」



「そうなのね、この後、このまま帰るの?」



会話の雲行きが怪しくなってきた。



「はい...。明日も早いので。」



なんとか、軌道を戻そうとする竜司、



「私、この後、ご飯を食べに行くのだけど、

少しなら大丈夫そう?」



ものの見事に、竜司の目論見は、外された。



「30分位でしたら...。」



最後の抵抗に、時計を見ながら、そう伝えるが、

どうやら、このルートは避けれらなさそうだ。



「じゃあ、駅前の美味しい店を知っているから、

そこに行きましょう。」



「はい...。」



ーーふ...不幸だ...。



こうして、竜司は、虎の穴に飛び込まざるを得なくなった。



お店は、イタリアンレストラン、

内装は、木製の椅子や机、



カップルから会社帰りのサラリーマンまで、

色々な客層のいるカジュアルな雰囲気だった。



「ここ、初めてきました。」



竜司は、もう流れに身を任せ、

自分よりも2回りほど歳上の先輩に、

合わせる事にするのだった。



「そう、ここよく来るけど、良い所よ。」



そう言いながら、峰香は、席についた。



適当に、メニューをした。



「お酒は飲むの?」



「たまにしか飲みませんが、好きですよ。」



1杯程度に、済ませるつもり竜司だったが、

峰香の方は、別だった。



「じゃあ、私は、生ビールジョッキ!」



ーーうわぁ...酒豪じゃん...。



「あっ、自分はカルーアミルクでお願いします。」



今後の面倒な展開が容易に想像できた

竜司は、内心、ドン引きしながら注文するのだった。



「じゃあ、乾杯!」



お酒が到着すると、二人は、お酒の入った

グラスを合わせるのであった。



峰香が酔いしれるのに、そう時間は掛からなかった。



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