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天秤Vol:4



ーーどうしたものか...。



竜司は、事の他、重い試練に直面している。



自身の母親との決着がついたとはいえ、

まだまだ、問題は積まれたままだ。



単純計算すると、全人類の女性、



少なくとも何億、何十億もの女性達の夢に、一人ずつ

アクセスしては、解決していかなければならない。



たとえ、彼が、何度も生まれ変われたとしよう。



それでも、100%解決される保証はない。



ヘタすれば、永遠に、永久に、終わらない、

竜司にしてみたら、生き地獄さながらの様相になる。



ーーうわぁ...。



考えただけで、竜司の背筋がゾッとした。



両腕からは鳥肌、額からは冷や汗が出てきた。



ーーイヤイヤ、そんな事では、時間がいくらあっても足りない。



現実的な解決策ではない事に気が付き、

別の案を考え始めていた時であった。



「竜司さんの想定通り、現実的な方法ではありません。」



「ですが、夢の中ならではの解決法があります。」



聖女が、夢の世界だからこそ可能な、解決案を示した。



「夢は、ある意味、多くの人々の集合体です。」



「つまり、国や人種に関係なく、

夢は、ある意味、人類の普遍的なモノを

抱えている象徴でもあります。」



「竜司さんの母親も、彼女しか持たない、

唯一無二の闇を持っていた訳ではありません。」



「つまり...」



「一人の女性に光を照らせば、その背後にいる

多くの女性達にも、光が差し込む事になります。」



「必ずしも、全員を救う必要はありません。」



ーーもちろん、男性にも波及していきます。



聖女の言葉に、竜司は驚きよりも、安堵が先だった。



とにかく、一人ずつ関わる、途方もない事をする

必要がない事が、わかっただけでも、安心した。



だが、彼を覆う、使命のプレッシャーは変わらない。



彼の母親一人を相手するだけでも、

命のやり取りをしなければならかったのだ。



その重い役割を果たすのを、毎回、繰り返す。



しかし、一人が抱える悪夢を晴らしていくと、

その影響は、他の人達にも及ぶ。



竜司にとって、それがわずかな、希望の光だった。



「じゃあ、これから、影響力の高い人物が

ターゲットになっていくのでしょうか?」



竜司は、できるだけ、ラクをしたい本心も含めつつ、

今後の自身の活動方針を、聖女に尋ねた。



「もちろんです。」



「すでに、竜司さんは出会っています。」



「現実に出会った女性が、目標です。」



聖女の回答に、竜司は、イヤな直感が走った。



ーーまさか...。



直後、その予感は、正夢となった。



「では、次のターゲットをお伝えします。」



「古田ゆきめさん」



「彼女の夢に侵入し、調教してもらいます。」



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