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ファーストミッションVol:16

9/30更新しました。



ついさっき、やって来たばかりなのに、

もう遠い昔の様に感じる程、このマンションに

古びれたモノを感じた。



「さぁて...どうなる事やら。」



竜司は、今後、彼の身に起こる出来事を考えたが、

結局は、入ってみないとわからないので、

すぐに思考を止め、開き直った。



「お帰りなさい、竜司さん」



「ウォ!?」



どこからともなく、聖女が出現した。



急に、背後から話しかけてくるものだから、

竜司は思わず、素っ頓狂な声が出てしまった。



ーーど...どこから、わ..湧いてきたんだよ!?



ビックリこいたのだが、聖女は、何食わぬ顔で、話を続ける。



「準備の方は...整った様子ですね。」



竜司の心境を、瞬時に悟った聖女、



それに対して、彼は、聖女の言葉から、

改めて、初めてのミッションに挑む、



プレッシャーはないと言ったら、嘘にはなるが、

それでも、彼は、全部を引っくるめて、立ち向かう。



聖女は、今後の事を、かいつまんで伝えた。



「ここからは、竜司さん、お一人で、臨む事になります。」



「私は、必要最低限のサポートしか行いません。」



「あまりに干渉が過ぎてしまうと、

本人が夢から醒められず、失敗します。」



「その点は、ご了承下さい。」



竜司は、もとより、聖女からの支援を期待していなかった。



ーーあれは...怖かったな...。



ビルの崩壊と共に、落ちそうになっているのに、

手を差し伸べてこなかったシーンを思い出していた。



なぜか、身体も、ブルブルと震え始めた。



短い付き合いではあるが、彼女のサイコパス的な

パターンを理解しつつあった。



仮に、今回のターゲットが、銃で撃ってきたとしても、

時を止めるとか、間に割って入り、瞳力的なモノで

どこかに弾丸を異空間に飛ばして助ける、



そういう類のQTEや、命のピンチに駆けつける、



猫の手を借りられる事を、竜司は、全く期待していなかった。



ーーどうせ、死んでループして、やり直すのがオチですよーだ..



若干、イジけ始めた。



「はい、その通りです。よくわかってきましたね。」



聖女は、余計な、合いの手を入れてきた。



ーーやかましいわ!



これまでのシリアスな雰囲気が、台無しになった。



これも聖女のパーソナリティ(人がどうかはさておき)だと

割り切れるのが、せめてもの救いだろう。



竜司は、多少、気が楽になった。



ーーんまっ、とりあえず行ってくるか。



竜司は、右足を1歩踏み出した。



数段ある階段を上がり、目の前には、102の札のあるドアがある。



おもむろに、右手でドアのレバーを、ゆっくりと下に引いた。



ーーガチャ!



固く閉ざされていたはずの扉は、いとも容易く開かれた。



鬼が出るか、蛇が出るか、



竜司にとっての、長年の禁忌を破る瞬間であった。



そのまま、ドアを開き、中へと入っていった。



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