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童貞の覚醒Vol:13

2024/2/13加筆・修正しました。



「裏を返せば、自身の抱えるトラウマを

穴埋めしてくれる存在を、求めています。」



ーーズキッ。



聖女の言葉で、竜司の胸に刺す様な痛み。



それは、彼自身、長年、自己愛や、

他人の愛情を渇望していたからこそ、

トラウマの正体に気づき、痛かった。



「好きなタイプはどんな人?」と聞かれて、

「優しい人が好き。」と、答える人はいる。



竜司も、きっと、同じ答えをするだろう。



一見、社交辞令にも、無難で

至って、普通の回答にも、聞こえる。



中には、接客業のマニュアルの様に、

機械的に、答える人もいるだろう。



けれども、その発言には、裏がある。



ポッカリと空いた、心の穴を満たす人を、

人材募集をする様に、求めている。



いわゆる、『かまってちゃん』、



承認欲求が強い人は、そのタイプなのだろう。



例えば、SNSで、不特定多数の人の

気を引こうと発信をする人を見かける。



その日の嫌な事とかを綴っては、

「疲れた」、「大変だった」との愚痴や、

「○にたい」と、過激な内容もある。



自らを、まるで赤子で、か弱い存在だと

アピールして、構ってもらおうとするのだ。



話がずれるかもしれないが、炎上する人は

心の穴が、より大きいのだろう。



「チッ...。」



竜司が、考えに耽っていると、

別の道に気がつき、また、辿り着いた

その内容に、顔を歪ませる。



最近、テレビで持て囃されていた、

『あざとい』人も、似ている。



これは、相手に気づかせない様に、

自分の掌で、他人をコントロールする、



上級者向きの、穴の埋め方なのだろう。



ちなみに、竜司は、あざとい女性が、大の苦手。



いや、この場合、大っ嫌いの表現が、正しい。



(それはまた、いつかの話に譲るとしよう。)



竜司は、嫌でも、想像してしまった。



『私の心の穴を埋めてくれる人を募集!』、



(私にとって、都合が良い人。)



『条件:いつもアフターフォローしてくれて、

否定せず、褒めてくれる、優しい殿方』



(少しでも、気に食わない態度は、即クビ。)



『時間:私が落ち込んだり、寂しくなった時』



(24時間、365日の待機、3秒以内の対応。)



『報酬:要相談』



(そもそも、さらさら、あげる気はない。)



『定員:1人』



(本当は、誰でもいい)



...etc



ドヤ顔を決めるアイドルの様な

芸能人を載せた写真の真下、



書かれていない、コワイ裏事情が

丸見えの、やり甲斐搾取を含む文章、



つい、ブラック企業を、想像してしまった。



電車の吊り革や街中の広告に、

そんな堂々としたモノがあったらと、

呆れて、苦笑いするしかない。



ーー最近は、『株式会社あざとい』という、

ヤリ手企業もあるし気をつけよう。



竜司の心では、特殊詐欺の扱いをする事にした。



自己完結が済むと、竜司は、ふと疑問が浮かぶ。



ーー人間、完璧な人はいない、はず。



ーー弱さを補うのも、大事じゃないか?



人には、長所・短所がある。



お互いの弱みをカバーし合う関係は、

建設的であり、大切ではある。



たとえ、それが、理想論だとしても、

人間関係の営みがある以上、



あざとく、他人を利用し、一方的に、

搾取する関係性は、ナンセンスだろう。



それに対する、聖女の返答は、シンプルだ。



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