表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/36

7.

「ところで、何しに来たの?」


「だから、さっき言ったろ? 空いていると思ったぜって」


「空いてたら、どうするつもりだったの?」


「いや、その、なんだな。ちょっと宿泊でも」


「嘘でしょ?」


「なんでわかる?」


「私の荷物が見えたはずよ。この部屋は空いていないってわかっていたでしょう?」


 リュドミラは、壁に掛かっている衣服を指差した。


「バレたか……」


「正直に答えて」


「お前もだんだん大胆になってきたな、魔物を前にして」


「いいから!」


「さーせんした。ま、……食い物を失敬しに、な」


「働く者は食うべからずよ」


「そうか――って、おい! お前、相当動揺してんな。『働かざる者は食うべからず』だろうが」


「あっ、そうだ……」


「やーい、やーい」


「うるさい!」


「ま、食うべからずって言われても、俺を雇ってくれる変わり者の人間なぞおらんから、食う以前の問題だがな」


「うんうん」


「そんな簡単に納得されると、惨めになるぜ。ホント、魔物は辛いよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ