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独白
どれだけ眠り続けていただろう。
それとも、今もまだ夢の内だろうか。
目醒めかけてはまた眠りへと落とされる。
何度も繰り替えすうち、自分が何なのかさえもよくわからなくなってくる。
身動きも取れず、目を開くこともままならないが
周囲の声だけはよく聞こえていた。
――なんておそろしい
――封印します。希望を次代に託しましょう
――オレたちの手で終わらせるんだっ!!
――もういっそいなくなってほしい
そもそも、自分が何をしたというのだろう。
誰かが言うような、支配とか破滅とか、そんなものに興味はなかった。
ただ、そこにいただけだ。
それすらも許されないというのなら…