表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お前らいい加減にしろっ(A)  作者: 加賀函館
第5章 皇紀2600年記念大観艦式
69/72

065話

 簡潔に結果だけを言えば、やはり我々ではあの数を捌くことはできなかった。

 我々が対峙して、撃沈できた艦の数は40隻前後で、残りの9割程を日本共和国軍が殲滅してしまったそうだ。


 何度でもいうが、絶対に戦ってはいけないという戦訓を得た。

……、冗談は置いておいて。

 戦訓として、水雷戦隊の砲撃力不足や、それに伴う対空対応能力の不足、艦隊内の打撃力不足も挙げられた。


 つまりは、巡洋艦が不足しているのであった。

駆逐艦の拡充計画は進んでいるため、心配する必要は少ないだろう。

 だが巡洋艦の整備計画は中々進んでいない。

駆逐艦を優先させたことも大きいが、旧式化が進んでいる5500t型の代替えとして建造された阿賀野型がこれではどうしようもない。


 求めすぎている様な気もするが、報告しなければならない以上、今回の演習で得られた教訓を列挙しなければならない。


「スオウが……」


 基準排水量80万tの超巨大戦艦が、翻弄され、ボコボコにされていく光景を見せつけられ、誰もが悲壮な顔をする。


 双胴艦ということもあり、耐えてはいたが甲板は既に手をつけることができないほどに燃え上っており、反撃もまばらであった。


 時刻は1645を過ぎたあたりだ。

なお、演習が始まってまだ1日もたっていない。

 そうであるにもかかわらず、日本共和国側はやってしまったようだ。


「新たな時空転送反応を確認」

「は…?スオウが最後ではないのか!?」


 すぐ近くにいたハフレリナ中将が、転送艦に至急連絡を取るように命令した直後、それは現れた。


「数不明、形式はヨウス級の模様!」

「無人戦艦……だとっ!」


 一体どこにいるのか探し回った挙句、黒島の指さす方向にそれは浮かんでいた。

大きさは戦艦と言われるだけのことはあり、大きい。

 だが、それは空に浮かんでいた。


「形式はヨウス級j型、数は200隻です!!」

「なっ!」


 無人戦艦隊が大出力レーザーを海面に放つと、それが始まりだったかのように、日本共和国側も反撃に転じた。


 あっという間に、水蒸気がたちこめ、目視では状況が分からなくなってしまった。


「月軌道上にコランシィル級を含む戦隊を確認」

「空軍め!勝手なことをしおって!」

「時空転送艦より、転送妨害を行うか問い合わせが来ていま……っ!?」


 突然の大爆発によって会話が途切れた。

 無人戦艦が突如爆発したのだ。


「時空転送艦に下命、直ちに日本共和国艦隊を海域外へ転送せよ!あれは確実に機関区を狙っているぞ……」

「だめです!日本共和国より超兵器ノイズフィルターが故障した艦が出た模様!超兵器ノイズ拡大します!」

「チキショーメェッ!!」


 ハフレリナ中将がインカムを床にたたきつけると同時に、さらに大きな爆発が連続した。

その影響からか、明かりが消えて非常灯に切り替わった。


 警報が鳴り響き、オレンテアリスがあわただしく駆け回る。


『総員シェルターへ、直ちに退避せよ。くりかえす、総員シェルターへ、直ちに退避せよ』


「は?」

「羽生さん、急いでください!」

「えぇ……」


 俺は状況もわからないまま、黒島に手を引かれ、オレンテアリスに導かれるままシェルターへ避難したのであった。


空軍も活躍したかったんです……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ