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40 事後のあれこれ

話数を重ねていくうちに少しずつブクマが増えていて驚いています。

拙い文章をお読みくださりありがとうございます。

リカルドはユリアーヌを母に託し、身支度をして王太子殿下に一連の報告に来ていた。

王宮の一室には正式な捜査本部が作られており、今まで隠密に調査していたことが嘘のような状態だった。


魔獣が人為的に出現したこと。

狙われたのがアーノルド・オルスターの娘だったということ。

攻撃を受け負傷したのが一般人のオルスター家の家人であったこと。

その場で捉えられた者が新聖派に繋がりがある疑いのある者であったこと。


この度の事件で王太子殿下が内々に調べていたことが、王のめいで正式に王太子が指揮を執り捜査を進めることになっていた。

リカルドはルーカス殿下に事の次第を報告した。


「リカルドが拘束しオルスターの御者の話にも出てくる『老人のような男』だが、ジョゼフたちが駆け付けた時には確認できなかったそうだ。うまく逃げたようだな。」


リカルドは一番危険な人物の手足を拘束したからと慢心し、ユリアーヌを心配するあまり直接引き渡さずその場に放置し、森に入ってしまったことは騎士として大きなミスだと反省した。

その人物の特徴をリカルドから聞き取り、似顔絵を描かせていく。

外的特徴の他にルーニーが上級ランクで、ユリアーヌをずっと捜していたような口ぶりだったと伝える。

ヨハンを助けるために殺めた黒ずくめの男の亡骸は回収されており、今は手掛かりとなる物や身元を調査されていた。


捜査本部となった大部屋の奥には指揮を執る殿下の部屋が用意されていた。

そこにルーカスはリカルドを連れて入り防音魔法をかけて、リカルドが連れて行ったユリアーヌの様子について聞いてきた。

リカルドはユリアーヌの容体と保護している場所が自分の屋敷だということを殿下に報告する。


「それではユリアーヌ嬢は当面リカルドの屋敷で保護するのだな。でも大丈夫なのか?いくら君の結界があったとしても、四六時中彼女のそばに居られないのだから危険ではないか?」


リカルドは今まで話すことのなかった母セレイナのことを殿下に話した。


「なんと!あの伝説の光の魔道騎士がリカルドの母親だったとは。ははは、20年以上前に行方知れずとなったと聞いていた。こんなに近くに潜んでいたとは。これは興味深いな!それなら安心で心強いことだ。」


ルーカス殿下は驚いたようだったが、母にまつわる事情を薄々知っているのだろう。深く詮索せず母親に関することは対外的に秘密にしてくれた。


「君にも聞きたいことがあるが、それより今は事件解決が先だ。すべて解決した時には私が以前より気になっている質問に答えてくれないだろうか。」


リカルドは5年ほど前の戦地でルーカスを庇って負傷した時に、うっかり見せてしまった『あの』ことだろうな…と思い、息を一つ吐くと心を決めて言った。


「分かりました。その時には殿下のご質問には、私が知りうること全てお答え致します。」


約束をして殿下の前を辞する頃には東の空が白み始めた時間だったが、やっと帰宅の許しが出てリカルドの長い一日が終わった。

感謝を込めて執筆中にふと思い浮かんだ登場人物たちの小話を『拍手』のお礼小話としています。

読まなくても全く影響はございません。

小話が本編を中心に繋がり、物語がより深く濃くなるといいなと思っております。

不定期ですが小話を更新しています。

更新した際には活動報告にてお知らせいたします。


この度もお読みくださり、ありがとうございます。

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