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旧・病みパで始める終焉物語(エンドシナリオ)  作者: 紅暮
第1章 はじめてのおつかい
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はじまりの森の……

「とりあえず、他のやつらも早く寝ろ」


「ちっ、しょうがねえな。次は俺が勝つからな」


「負け犬の遠吠えをあげてないで、さっさと寝ろ」


「てめ……絶対次は俺が勝つんだからな」


「はいはい、もうそれはいいですから。行きますよ」


「ちょっ、リリィ引っ張るなよ」


ディアニスはリリィに引っ張られてつれていかれた。


「それじゃあ俺も行くよ。おやすみ」


「ああ、おやすみ」


フィルもリリィたちの後を追って歩いていった。


「シラカゼ君、僕は……」


「なんだ? 不満があるのか?」


「むぅ……だってエルさんだけ君と寝られるとかずるい」


そう言って、いかにも拗ねているアピールをしてきた。


「お前が負けたんだからしょうがないだろう?」


「そうだけど……じゃあ、別の時に一緒に眠ってくれる?」


「ああ、今度一緒に寝てやるよ」


「えへへ、じゃあ約束だよ」


ヴェリアは機嫌が良さそうに去っていった……やれやれだな。


「で、お前はどうするんだ? 俺はまだ寝れないんだが?」


「なら待ってる」


チッ……


「フレンは?」


「キミハナニヲスルノ?」


「今後の旅の計画をたてたり、記録をとるつもりだが?」


「フレンモ、テツダウッテ」


「そうか、では頼むとしよう。そういえば、ちょうど手伝って欲しいものがあった」



※ ※ ※ ※ ※ ※ ※



「まあ聞いてくれシラカゼ。実はな、俺には息子がいたんだ」


「こ、子持ちですって~‼ ヤバイわ。これもう色んな意味で禁断の恋じゃな「うるさいですよ」 「はい‼ すみませんでした‼」


「で? それがどうしたって?」


視界の端で、リリィにシエリアは正座させられていた。


「お前は俺の息子に似ている」


「だから?」


「一緒に寝よう」


「意味が分からんのだが」


「ん? だからお前は俺のむs「いや息子に似てるから一緒に寝ようとか意味分からん」


「一緒に寝てもらわないと、眠れない……」


「ガキかお前は。つーか、お前は息子と俺の年まで一緒に寝てたのかよ」


「いや、あいつはもっと幼かった」


「じゃあもう子離れしろ、親バカ」


「嫌だ」


「はあ……何なんだこいつは……」


「ネエ、シラカゼクン」


「なんだララ?」


「カレハ、ホントウニネムレナクテ、コマッテルンダ。ジッサイ、ココニクルマエ、カレガネルトキハ、フレンノヌイグルミト、ネテタンダ」


「確かにそうだったな。だがそれならぬいぐるみでいいだろ?」


「嫌だ。お前がいい」


「……」


なんなんだこいつ……


「はあ……分かったよ。ゲームで勝ったら今後一緒に寝てやる。だが負けたら大人しくぬいぐるみを抱いてとっとと寝ろ……いいな?」


「分かった」


~回想終了~


ということがあった。

今思えば、あの時断っておけばという後悔の念に苛まれる……くっ、初心者だから勝てるだろうと油断した……


「ほら、シラカゼ」


ご丁寧に毛布を捲って、横を開けてくれやがるエルなんとか。


「はあ……」


しぶしぶそこに入った……もちろんやつに背をむける。

俺が入ると、エルなんとかは俺に毛布を掛けた。


「寒くないか?」


そう言って、頭を撫でてくるエルなんとか……


「……寒気がしてきた」


「そうか?」


そう言って、毛布をさらにきっちりと掛けようとするエルなんとか……

そのため、体がより密着する……さ、寒気が……というか吐きそうだ。なんて罰ゲームなんだ……苦痛すぎる。


「そういうことじゃないんだが……」


「ん?」


「いや、もういいから早く寝ろ」


「そうか」


そしてまた頭を撫でてきたエルなんとか。これが今後すっと続くとか……考えただけで鬱だ。


「……頭をいちいち撫でるな、エルなんとか」


「そうか? ……シラカゼ、長くて言いづらいならエルでいいぞ」


そう言いつつも、撫でるのを止めないエルなんt……エル。


「はあ……もう好きにしろ、俺は寝る」


「おやすみ、シラカゼ」


エルはしばらく撫でて、満足したのか撫でるのを止め、片方の腕でさらに俺の身体を自分に引き寄せてきた……チッ、死ねイケメソ

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