表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旧・病みパで始める終焉物語(エンドシナリオ)  作者: 紅暮
第1章 はじめてのおつかい
17/32

はじまりの森の楽しい遊び

「というわけで、他に質問がないならあとは風呂入って寝ろ。もちろん、明日の準備はしておけよ?」


「オッケー。それじゃあシラカゼ君、僕とお風呂に入ろうよ」


「嫌だ……風呂は女から入ってこい。次にディアニス、ヴェリアの順で最後に男だ……いいな?」


「ディアニスはともかく、何で僕は一緒に入っちゃダメなの?」


「嫌だからだ。安心しろ俺も最後に一人で入る」


「じゃあ最後に一緒に「嫌だ」


「けち」


ヴェリアは頬を膨らませるが無視だ。


「じゃあリリィちゃんたち、行きましょうか」


「はい……あっ、あのフレンさんも……」


そう言われたフレンは少しオドオドしていた……


「いい機会だ、行ってこいフレン」


フレンは俺を見て、少しの間黙っていたがコクりとうなずいた。


「イッテラッシャイ、フレン」


それにうなずいてから、ララに手を振りフレンはリリィたちについていった。



※ ※ ※ ※ ※ ※ ※



さて俺が風呂からあがってくると……


「なんだ皆起きてたのか」


「そりゃあまだ寝るには早いからな」


「別に構わんが早く寝ろよ」


「おう。そんなことよりもシラカゼ、お前も遊ぼうぜ」


そういうディアニスは某有名なレースゲーム……モリオカートのパッケージを見せてきた。このゲームは毒キノコを食べてモリモリ……というかメリメリとマッチョになるオッサンやライバルたちがレースをするゲームだ。


「なんでそんなものがあるんだ?」


「フレンに出してもらった」


「そうなのか?」


フレンにそう聞くと、コクりとうなずいた。


「シラカゼ君もやろうよ」


「やってもいいぞ」


「おう、流石シラカゼ、話がわかる」


「ただし、俺が勝ったらとっとと寝ろよ」


「いいぜ。んじゃあ俺が勝ったら、優先的に戦わせてくれよ」


「えー……それじゃあ僕はシラカゼ君に添い寝して欲しいかな」


「フレンは?」


フレンは首を横に振った。やれるだけでいいようだ……まあそれで十分ならいいが……


「なんだいそれ?」


フィルがやってきた。


「モリオカートだ」


「何それ?」


「ゲーム」


「ゲーム? ゲームって何?」


「ゲームはゲームだ」


「全然説明になってないよ、ディアニス」


「ゲームっていうのは、要は娯楽だ。まあお前もやってみろ」


「うん、分かった」


「あら、面白そうなことしてるじゃない」


シエリアとリリィもきた。


「お前らもやるか?」


「あらいいの?」


「わ、私もですか」


「いいじゃねぇか、やろうぜ」


さて、こうなると……


「おい。エルなんとか、お前もやるか?」


「いや、俺はいい」


「そうか」


「えー、なんだよノリ悪」


「まあ別にいいだろ……で? なんで俺の前に立ってんだ? 顔面ボコボコにされたいのか?」


エルなんとかは座っている俺の目の前に立つ……ほんとケンカ売ってんのかこいつ?


「もう寝る」


「じゃあ、寝ればいいだろうが」


「シラカゼ」


「なんだ?」


「一緒に寝よう」


エルなんとかの言葉に俺たちは固まった。一人だけキタコレーとか言っているバカがいるが……


「すまん。もう一回言ってくれるか」


「ん? いや一緒に寝y「ああ、もういい分かった。もう言うな吐き気がする……」


本当に吐いてしまいそうだ……


「はあ……今まで見て見ぬふりをしてきたが、いったいなんでこのパーティーの男はホモしかいないんだ……」


「僕(俺)は%&:¥☆/※▽#□&♪☆%ホモじゃないよ」


「いや、3人同時に言っても分からないわよ……かろうじてヴェリア君の"ホモじゃないよ"は聞き取れたけど……」


「……まずヴェリア。カッコいい人が好きって時点でアウトだ」


「そうそう聞き取れるわけ……って分かるの!?」


「ああ」


「シラカゼ君、あなた凄いわね……」


「まあスキルだからな。んでフィル、お前はまあ……そうだな」


「フィル君はなんて言ってたの?」


「人が好きなだけで、ホモじゃないだとさ」


「おーすげー」


パチパチと拍手するディアニスとフレン。


「で、ディアニス。お前は論外だ」


「なんで」


「お前……女じゃん」


「俺は男だ」


「だが体は女だろ?」


「むぅ……」


「あとそういえば、シエリア」


「何かしら? シラカゼ君」


「お前、俺が風呂の話をしてるときに、気持ちの悪い言をぶつぶつと呟いてたよな?」


「な、なんのことかしら?」


「他のやつと話していて、気づいてないと思ったんだろうが……聞こえてたぞ? お前後で向こうの木の裏に来い」


「ひいい」


「なあシラカゼ」


「なんだホモ? 気安く話しかけるな」


「俺はホモじゃないぞ?」


「は? どこがだ?」


「まあ聞いてくれシラカゼ。実はな……」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ