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旧・病みパで始める終焉物語(エンドシナリオ)  作者: 紅暮
第0章 病みパができるまで
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旅立ち……

「さて集まったところで、皆に発表がある。まずこのパーティーでは俺がリーダーを務めることになった」


今、俺とヘルトゥナの目の前には他のメンバーがそろっている……約1名を除いてだが……


「それでだ、何か不満があるやつはいるか? いるなら面倒だから死んでもらう」


「はいはーい」


そこでシエリアが手を挙げる。


「なんだ? 死ぬか?」


「いや、なんでよ!? そうじゃなくて、まだ1人いないんだけど?」


「ああ、そうだな」


「大丈夫なんですか? あの人会話が通じないじゃないですか……」


リリィが心配そうに言った。


「大丈夫だ。今つれてくる」


シラカゼはそう言い残し、残り1名の部屋に入っていった。


「やあ、またきてくれt、ぐは」


部屋の中から何かを殴る音が聞こえてきた……しばらくして音は止み、部屋からシラカゼと彼に引きずられているフィリユスが出てきた


「ほれっ……」


俺はやつをメンバーの前に投げた。


「いや、全然大丈夫じゃないじゃない‼」


「なんだ? こいつに食われたかったのか? お前とんだ変態だな」


俺が少し哀れみの目を向けると……


「違うわよ‼ だいたい、フィル君に食べられるのはシラカゼ君で……腐腐腐」 


「さて、バカは放っておいて……」


「誰がバカよ‼」


「うるさい」


「がはっ」


とりあえず、バカ1人を沈めた。これで2人……


「では話を進める。まあ今更だがそこのバカどものように聞いていないようなやつもいるだろうから、まず俺たちの任務の確認だ」


「ちょっと! バカじゃないし、ちゃんと知ってr「ちょっと黙っててください」 「バキッ」


「ぐはっ」


「……では続ける。俺たちの任務は、これから行われる人間と魔王による10人の勇者召喚に向けて、今いる転生者の抹殺……といっても実際殺す必要はない、最低足止めさえできればいい。勇者召喚後も転生者が新たな勇者に関わらないように抑える。期限は神々の戦争が終わるまでだ。ここまでで何か質問はあるか?」


「「「……」」」


「よし。ないなら続ける。基本的に俺たちはパーティーで動く。なので俺の指示無しに勝手な行動は許さん。その場合は容赦なく罰する。」


「随分と手厳しいな」


そう言いつつも、エルシュルートは表情を変えない。


「何をのんきなことを言っているんだ? 基本的に処刑を担当するのはお前だ戦闘狂、喜べ」


「俺が戦闘狂なら逆らうのは当然だと思うが?」


「その場合はしょうがない、他のやつとでリンチしてやる。安心しろ、その顔だけは俺自らミンチにしてやる」


「フタリトモ、ケンカヨクナイ」


「そうですよ。まだ始まってもいないんですから、止めてくださいよ」


リリィとララが止めてきた


「俺は別にいいぜ? その方が楽だしな」


「ちょっとディアニスさん、そr「じゃあそこに寝てるやつはどうすんだ? お前そいつに食われたいのかよ?」


「そういうわけじゃ……」


「ならそれでいいだろ」


「そうそう、その方が気楽だしね。ね? シラカゼ君?」


「……ああそうだな。だからとっとと離れろ」


「ふにゃ……もう強引だなぁ……」


「でも……」


「大丈夫だリリィ」


「ですがシラカゼさん……」


「まあ任せておけ。あと腕を擦るのはやめろ」


「あっ……はい……」


リリィは顔を赤くした……


「任務と最低限のルールを守れば基本的に自由だ。だが、もちろん羽目を外しすぎるな」


「えっ? 自由にしていいの? じゃあ君を食べさせ、ぐふっ」


俺は起き上がろうとしたフィリユスを踏む。


「バカでも分かるように言ってやろう。気持ちの悪い趣味も許容(・・)はするがめんどうは起こすな……いいな?」


そこで視線をヘルトゥナに向ける。


「はいはい、それじゃあ次は僕からだよ。君たちのスキルとか装備とかは、こちらで調整しておいたよ。そこらへんは知識と一緒に、向こうに着いた時点でついているよ。向こうに行ってからはシラカゼ君のスキルで連絡をとれるよ」


「ん? シラカゼを通してだけか?」


ディアニスが疑問を投げる。


「うん。スキルや君たちの種族とかの関係上を考慮してそうしたんだ」


「じゃあそいつが死んだらどうする?」


「その時は、このパーティーは終了だろうよ。俺の死=任務の放棄もしくは失敗を意味するからな」


「おいおい、そりゃねぇだろ? お前が転生者共と戦って死んだらどうすんだ?」


「大丈夫だ、そこんとこも考慮してある。俺は基本戦わない。主に戦略やお前たちの配置、パーティーの指針とかを決めるのが俺の仕事だ。つまり非戦闘員というわけだ」


「そういうこと。というわけだから大丈夫だよ」


「なるほどな」


「さてもういいかな? あとは君たちの名字になるものを決めないとね」


「なんか希望はあるか?」


俺は皆に聞いてみたが……どうやら特にいいものが浮かばないようだ。


「んじゃ、ヘルトゥナが決めてくれ」


「うーん……それじゃあ"パーガトリー"はどうかな?」


「それってどういう意味なんだ?」


「祝福あれってね」


「嘘つけ」


「あはは……まあ、あまり深い意味はないよ」


「まあ、なんでもいい……不満があるやついるか?」


特にいないようだ……


「それじゃあ、そろそろ向こうに送るよ」


ヘルトゥナがそう言うと、リリィたちの足元に魔方陣のようなものが展開された。


「ぐはっ」 「がはっ……頼むからもう少し丁寧に扱ってちょうだい」


「善処はする」


バカ2人を陣に蹴り入れ、俺自身も中に入る。


「じゃあ皆頑張ってね。僕はいつも見守っているから……」


そして光が俺たちを包んだ……

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