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旧・病みパで始める終焉物語(エンドシナリオ)  作者: 紅暮
第0章 病みパができるまで
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プロローグ1

はじめましてchuleru(クレル)と申します。今回から小説を投稿していきます。駄文かもしれませんがよろしくお願いします。

「ん? ここは……?」


俺、白風一夜(しらかぜいちや)は今見知らぬ空間に立っていた。

その空間は真っ白な空間で、何処までも続いているように見えた。


「今回()楽そうな子が来たね~」


すると、後ろから急に声がしたので振り向いた。

振り向くとそこには、黒いスーツを来た、黒髪のイケメソなお兄さんがいました。


「はじめまして白風君。」


「はじめましてお兄さん。んで、あんた誰? あとここどこ?」


俺は無表情で目の前のお兄さんにそう聞く。


「君はずいぶんとストレートだね。まあ、気持ちはわかるけどね~」


お兄さんがそう言うと、俺たちの横に椅子とテーブルが現れた。


「まあ、少し長くなるだろうからお茶でも飲んで話そうか」


とりあえず、椅子に着くとティーカップとポット、皿に乗ったクッキーが何処からか出てきた。

ポットは宙に浮いた状態で、ひとりでにお茶を注いでいく。


「砂糖やミルクはいるかい?」


「いや、結構だ」


そう言ってお茶を飲むと、程よい渋みが口の中に広がった。


「それじゃあまずは自己紹介。僕はヘルトゥナ。一応、神様をやっているよ」


俺はカップをソーサーに置いた。


「自分で神を名乗るとか痛々しいね。で? その自称神様が何の用だ?」


俺は平然とした表情でそう言いつつ、お茶を口に含む。


「君はストレートな上に辛辣だね。……うーん……どうすれば信じてもらえるのかな?」


「いや、とりあえず()信じているが?」


「とりあえず()かぁ…… まあ、これとかを見たからだろうけどね」


そう言って、ヘルトゥナはポットに視線を写した。


「まあな。そもそも俺の認識では俺は死んだはずだから……恐らくこれ、異世界転生ってとこだろ?」


俺はそう言い、クッキーを頬張る。


「ふーん……自分が死んだこと認めるんだ~。まあ、話が早くて助かるけど、ずいぶんと淡白なんだね」


ヘルトゥナは苦笑して肩をすくめてみせる。


「当然だな。俺はあんな状況で生きている……そっちのが奇跡的だね。んで? そろそろ俺が呼ばれた理由を聞かせてもらえるか神様?」


ヘルトゥナはカップをテーブルに置き、俺を見た。


「そうだね。それじゃまず、この世界のことから話していこうかな。まずこの世界はミラメリア。科学が発展する代わりに、魔法などが発展した世界だよ」


「テンプレだな」


「そうだね……ここまではね……神々にも派閥があってね、この世界は3つの神々の派閥と議会が管理しているんだ。議会というのは神以上の立場に至った者の集まりだよ」


そこで俺は、ちょうど口に入れようとしていたクッキーを掴んでいた手を止めた。


「んー? 神以上ってことは、何か格付けとかでもあるのか?」


「そうだね神々にも位階があるよ。ちなみに僕は中間くらいかな? 議会のメンバーと神々の立場は曖昧でね、議会で決まったことが、神々でいうところの最高神の決定にあたるよ」


そこで一旦、ヘルトゥナは紅茶を啜った。


「まあそれよりも重要なのはこの世界の住人のことだね。この世界には人間や魔族、竜とか……まあ色々な種族がいるよ。それで……まあ、魔族がいるから魔王もいるし、それに対して人間は勇者を召喚して対抗する」


「テンプレだな……ここまでは(・・・・・)だが……」


「そういうこと。さて、ここからが本題だよ」


ここまで穏やかだったヘルトゥナの表情が少し固くなる。


「問題なのは魔王も勇者の召喚をするところなんだよ」


「どういうことだ?」


「魔王は神とも敵対しているから、勇者の相手して戦力を消耗したくないんだろうね。ま、僕がいうのはおかしいんだけどね。ちなみに議会は中立だよ」


「ふーん魔王って神様も敵に回してんだ?」


「まあ最初の魔王は、とある神が今の世界の管理体制が気に入らないってことで、自ら魔王を名乗って反逆してなったのが始まりだからね」


「そんなことで世界単位の兄弟ゲンカに巻き込まれる下々の者達はかわいそうだな。なぁ? 神様?」


ゆったりお茶を啜り、そう皮肉ってみた。


「神様って言っても色々いるからね。それに全く縁もゆかりもない神が侵略しに来ることもあるしね。神様も大変なんだよ?」


そう言って、やれやれといった表情を浮かべている。


「まあ、その話はともかく話を戻すと実は問題はまだあってね? その召喚される勇者が一人ではないんだ」


「んで?」


俺はヘルトゥナに続けるよう促す。


「人間と魔王とで5人ずつで10人も召喚するんだ。しかもその召喚の時が迫ってきているんだよね。」

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