ヒロインっていいよねPAーRT、1
序盤はギャグでいきたいと思います!
今日の天気、晴れ。
ぼくの天気、雨。
国語科教師が読解のコツを語っているとき、ぼくはものすごく後悔していた
。
なにを後悔していたかだって?
――そんなん、昨日のアニメをリアルタイムで見れなかったことにきまってるだろ?
ぼくはポケットからスマートフォンを取り出す。
こいつは機種的にワンセグが見れる……もうわかるよな?
リアルタイムでみれずとも、録画した奴を見ることが出来るのさ。
イヤホンを一つ制服の左袖に通す。
そして耳につけ、左の掌でばれないように覆う。
これで音源は確保した!
あとは画面は、机に入っている教科書とくぼみで立たせた。
今回は作画がいいらしいから楽しみだ。
ぼくは視聴を始めた。
……ぶひー。
こ、これは……超かわえぇーー。
なにこの従順な幼馴染、やばい、やばすぎる。
おっぱいもでかい、顔も可愛い……すばらしい。
いいなぁ、ぼくもこんなことデートしてみたいなぁ。
あっ! つんつんしだした。
あっ! パンツ見えた、ピンク!
あっ! 恥ずかしがってる!
いいな、この子……。
ぼく昨日まで、貧乳でもいいと思ったけど、やっぱ巨乳が一番!
「なにやってるんだ……」
マジ切れする国語科教師。
火山のように赤くなる顔。先生もヒロインなのだろうか?
ばれていたのだろう、声をかけられたときにはもう教師はそこにいた。
ぼくは小さな声で返した。
「かわいいヒロインに、ぶひってました」
「放課後残って説教な」
おい、そこは授業後の少ない休み時間だけだろ。
とは言えず……。
「はい、仰せの通りに」
いいかたが気に食わなかったのか、一発なぐられましたっ!