8/15
思いを込めたキスマーク
真司side
「さっき、なんであんなこと言ったの?」
そう問いかけるキイナ。まじ分かってないんだな。
「嫉妬してもらおうと思ってさ。」
「嫉妬?」
「たぶん、津田今そーとー焦ってるから。」
「?」
「俺とキイナがやっちゃったと思ってる。」
「…そんなっ///」
いっきに赤くなるキイナ。可愛い。
「嫉妬してくれたら、嬉しくない?」
「…嬉しいけど…嘘はなんか嫌だな。」
「じゃあさ…。」
-グイッ
-ドサッ
「え…。」
俺はキイナをベッドに押し倒した。
「嘘じゃなくしたらいいんだろ?」
「え…やっ、やめてっ!」
最初は冗談だった。でも、涙目のキイナにだんだんマジになってきて。
「いったっ!」
キイナのクビに俺の印。キスマークをつけて、キイナを開放した。
俺の歯止めがきかなくなる前にキイナを部屋から追い出そうと思った。
「わり、冗談だから。帰れよ。また明日な。」
キイナは何も言わず、ただコクリとうなずいて帰って行った。
キイナがいなくなった部屋で一人つぶやく。「好きだよ」って。