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お互いまだ好きなんだね。
キイナside
別れたんだ。
私、琉生君と、別れたんだ。
なんだか、おもったよりもつらくない。
きっと付き合ってる感覚がなかったからかな?
「…え。」
ちょっと待って?
目から出てるものは何?涙?
やっぱり、涙は気付いたら出てるもの。
-翌日
学校に行くと、琉生君の周りには全く女子がいなかった。
「なんで?」
みんなによると、女子たちに
「うざい」だの「きもい」だの「近づくな」だの言って、追い払ったらしい。
どういう心境の変化だろうか?
真司に「別れたよ。」とゆうと「そっか。」とだけしか言わなかった。
私が好きならもっと喜べばいいのに、
真司はせつないような、悲しいような、そんな表情をしていた。
1時間目の用意をし終わると、琉生君に声をかけられた。
「ちょっといい?」って。
「…うん。」
まよったけど、さけるのは悪いと思ったから、そして…
まだきっと好きだから、そう返事した。
「何?」
「俺さ、まだあきらめるつもりないから。」
「…。」
「絶対俺を好きにさせるから。」
そう言うと、どこかに行ってしまった。
嬉しい、そう思ってしまう自分は本当に琉生君が好きなんだと思う。