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詩集

No RELIEF

作者: 東雲 明耶

私は私が私であることに

耐えられないのです。

すべてを消し去ってしまえたら

どんなに救われるだろうか。


祈りは絶望に似ている。

得られないものに縋って

触れる端から崩れていってしまう。


壊したいんじゃない。

失いたいんじゃない。

ただ救われたいだけなのに。


……救いを求めることは

赦しを請うことに似ていると思う。


穢れにまみれたこの両手。

なにから救われたいのか分からない。

誰に救われたいのかも分かっていない。


ただ綺麗なものに憧れて。

ああ、でも堕としめているのは私なんだ。


触れることすら罪だというのなら

この存在すべてが世界から見放されている。


手垢にまみれた祈りじゃ届かない。


救われたい。救われない。

自分を救えるのは自分だけ、なんて

誰かが言っていたけれど、

私には分からないよ。

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