心配と不満と予感
DYNAMITE SAGA by Souji Yamato
西暦2200年5月20日(火)ファンタジア世界、城塞都市ベルファストの『ロマーヌの館』地下研究室では‥‥
サガ(ハイエルフ♀)と、ジラルド王子(人間♂)と彩香博士(人間♀)が、寛いでいました。
やがて、ジラルドが、サガに聞きます。
「ところで、アリス君は、如何している?」
「カルロたち男3人に、性感マッサージされてる」
「性感マッサージ‥‥サガ、君は、誤解をしているようだ。
カルロたちは、服を着たまま、純潔処女アリスの『貞操の心意気』の訓練を、手伝っているだけなのだ」
「そうなんだ‥‥」
「何分、カルロたちは、アリス君の親類だからな。
それと、何よりも、君に想いを寄せている」
「‥‥そっか」
サガは、ジラルドの言葉に、少し照れています。
一方のジラルドは、話し続けます。
「しかし、アリス君は、純潔処女とは言え、親類たちの性的マッサージを、裸で受けている訳だから、誤解を招いても致しかた無いだろう」
「ところで、性感マッサージと、性的マッサージの違いは?」
「上品さと、まろやかさに、違いがある」
ジラルドは、サガの『少しだけ意地悪』な質問に、平然と応えました。
そして、二人は、会話しながらも、珈琲を口にします。
他方で、彩香は、二人の会話を聞きながら、スマート機器を操作しています。
さておき、今度は、サガが、ジラルドに、興味本位の質問をします。
「ところで、アリスの訓練に、ジラルドは、脱衣参加よね?」
「その通りだ。合体未満の行為は、全部が許可されているし、合体未満の奉仕も、全てを受けている」
「‥‥合体未満って?」
「具体的に言えば、合体なしの風俗プレイだな」
「風俗プレイって‥‥?」
「アリス君の純潔防護は、行為や事象の禁止と許可を、的確に識別する。
例えば、道具などで、体内を責められながらも、合体だけを防止できる」
「そっか‥‥だけど、淫蕩は、程々にしなさいよ」
「残念ながら、こちらの精力が足りない‥‥」
本当に残念そうなジラルドに、サガは呆れています。
その後、サガが呟きます。
「けど、ジラルドは、行きすぎだけど、カルロたちは、遠慮しすぎ‥‥
わたしに対しても、律義すぎ‥‥」
サガは、不満とも、残念とも言える表情です。
そこで、ジラルドが、穏やかに言います。
「人は、それぞれだよ」
結局、サガの気分は、納得と不満の間で、揺れています。
ジラルド王子は、そんなサガを、やさしく見詰めていました。
ともあれ、彩香博士が、スマート機器の操作を終えました。
同時に、ひとり自慢します。
「西暦世界と、スマホを接続できた。私って、天才かも♪」
これは、彩香にとって、ささやかな一歩です。
しかし、ファンタジア世界にとっては、大きな一歩かもしれません。
やがて、彩香は、通販サイト術式を、微笑みながら、組み立て始めました。
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