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自主練と不安、島根での最後の夜☾·̩͙⋆
夜の町は、今日も静かすぎるくらい静かじゃった。
わしは部屋の片隅で、小さなスピーカーから流れるLUNAの曲に合わせて、体を動かす。
「よし、ここはもっとキレよぉせんと……」
鏡に映る自分の姿を見ながら、何度も同じ振り付けを繰り返す。
バイクで夜を駆け回る凛とは違う、必死のわし。
汗で髪が顔に張り付くけど、止めるわけにはいかん。
里奈が部屋に顔を出す。
「凛……なんか、めっちゃ真剣やな。」
わしは手を止めずに言う。
「当たり前じゃろ。東京でやるんじゃけ、今のままじゃ全然足りん。」
里奈、ふぅっとため息をつく。
「……あんた、マジで行く気じゃな。」
「そげなもん、行かんと後悔する思うけぇな。」
「……わし、ついていけんけど、応援はしとるけぇな。」
その夜、わしは布団に入っても眠れんかった。
胸の奥に、ワクワクと不安がぐるぐる渦巻く。
「ほんまに、わし、東京でやれるんか……?」
でも同時に、昨日テレビで見たLUNAのセンター悠美の笑顔が、脳裏に浮かぶ。
「……よし。絶対に、負けん。わし、夢を諦めん。」
島根の静かな夜風が、わしの決意をさらに熱く押してくれた気がしたんじゃ。
明日、わしは島根を飛び出す。
不安いっぱいでも、わしの足はもう止まらん。
これが、わしのSHIMANE☆Revolutionの第一歩なんじゃ。




