次への挑戦
初ステージの達成感と反省を胸に、凛は朝のレッスン室に立つ。
「……よし、今日も全力じゃ!」
鏡に映る自分を見つめ、昨日の成功体験を思い出す。
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芦田先生が声をかける。
「桜庭、次はもっと大きな舞台での経験が必要じゃ。今日から新しい課題に挑戦じゃぞ」
わしの心がギュッと引き締まる。
「……うん、絶対やり遂げるけぇな!」
振り付けの難易度は昨日より格段に上がっており、息を合わせるのも難しい。
美月やみゆ、先輩のレナとの息が合わず、何度もやり直す。
「……む、むずい……!」
それでも島根で培った根性が、わしを支える。
「諦めるわけにはいかん……!」
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昼休み、同期たちと談笑しながらも、舞台のことが頭から離れない。
「桜庭、絶対できるって!」
美月が励ましてくれる。その笑顔に、わしの胸の奥が熱くなる。
「ありがとう、美月……次はもっと成長して見せるけぇ!」
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午後の通し練習では、少しずつ動きが安定してきた。
難しいステップも、昨日の自分より確実にできるようになり、笑顔も自然に出せるようになる。
「……これじゃ、昨日より成長できとる!」
仲間との息合わせ、ライバルとの切磋琢磨、先輩からの指摘――全てがわしを強くしてくれる。
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夜、寮の窓から東京の夜景を眺めながら、凛は決意を新たにする。
「次の舞台では、もっと輝く……島根の仲間たちにも見せてやるんじゃ!」
島根魂と東京プロ意識を胸に、凛の挑戦はさらに続いていくんじゃ。




