小さな成功と友情
今日のレッスンは、昨日の初ステージ練習の反省を活かす日。
鏡の前に立ちながら、わしは心の中でつぶやく。
「よし……昨日の失敗は忘れて、今日こそ全力じゃ!」
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振り付けの最初のステップから、わしは気合を入れて動く。
手も足も体も、昨日よりずっとスムーズに動く。
「……うわ、なんかできとる!」
心の中で小さくガッツポーズ。
美月も隣で動きながら、わしに少し微笑む。
「桜庭、上達してるじゃん」
その言葉に、わしの胸がドキッと熱くなる。
「……ありがとう、負けんけぇな!」
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休憩時間、同期の小泉みゆが声をかけてくれた。
「桜庭さん、昨日は悔しそうじゃったけど、今日の動きはキレイじゃったよ」
わしは少し照れながらも、自然に笑顔になる。
「……嬉しい、みゆ。わし、もっと頑張るけぇ」
午後の通し練習では、振り付けをほぼ完璧にこなせた瞬間があった。
芦田先生が手を叩きながら、満足げに頷く。
「桜庭、今日の動きは昨日より確実に良くなった。成長が見えるぞ」
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練習後、わしと美月、みゆの3人でスタジオを出る。
「桜庭、あんた、今日やっとったな」
美月が少し照れくさそうに言う。
わしは笑顔で頷く。
「うん……まだまだじゃけど、昨日よりマシじゃろ?」
みゆも笑って手を叩く。
「うん、みんなで頑張れば絶対強くなるね!」
夜、寮のベッドで日記を開くと、今日の成功体験と仲間の温かさが胸に残る。
「小さな一歩じゃけど、確実に進んどる……東京でも、わし、やれるんじゃ!」
こうして、凛の東京研究生生活は、失敗と学び、そして友情の芽生えで彩られた日々となったんじゃ。




