ハブ酒98
『そう思うなら、そう思うと良い』
『『『『『では、そう思わせて貰おう』』』』』
『バチュブチュブチュッルルゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!』
とても雷撃の音とは思えない、ネチャつく音を鳴らす雷。
『ボォォォォォ!!!!!!!』
それに対して、標準的な音が鳴る炎を吐いて対抗をするドラゴン。
『ボッッッチュン!!!!!!!』
『抜けて来るか…………』
『『『『『他愛の無い!!!!!!!』』』』』
へばりついた黒い液体を焼けない炎では、紫電を防げない。
炎を飲み込んだ紫電が、ドラゴンをも飲み込もうとするので、
『バッサァァ…………』
ドラゴンは羽ばたいて短く後ろに下がって……
『うっ…ごほっ……ごほっ……』
炎を吐いた後の肺には、瘴気は体に障る。
『『『『『意地を張るではない、尻尾を巻いて逃げたらどうだ?その尻尾は飾りか?』』』』』
『思い上がるな』
徐々に傾いていく優位性、環境が4対6のままだが、力も4対6位に変わってしまっている。
(このまま戦えば死ぬか……)
ドラゴンの見立てでは、総合的に3対7にまで差が出ている……これは戦いの中のデッドライン、勝てるかもしれないというギリギリのライン。
2対8になれば負けは濃厚だが、逃げれるかもしれない……が、逃げるなら3対7の時にはすべきだ。
逃げながら戦えるのと、逃げる事しか出来ないのとでは話が違う。
『『『『『一度死んでいると、二度も三度も同じか』』』』』
それは怪物も分かっている事で、分かっているからこそ、逃げ出さずにズルズルと戦うドラゴンを嘲笑している。
『『『『『それともドラゴンとしてのプライドが許さぬか』』』』』
『…………』
(……もう少しだ)
ここからの逆転を想像しない怪物、このままなら勝利すると確信している怪物、追い詰める自信が満面な笑みとなるが、ドラゴンが視る先にはその姿は見えていない。
ドラゴンが視えている先には……
「くたばれ怪物!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
両脇と口にD兵器を銜えて、D兵器が突っ込んで来る。
『『『『『ほぉ…………』』』』』
全部で四機のD兵器が突っ込んで来るが、運ばれている三機のコクピットは開け離れて、グッタリとしている。
『脱出装置発動まで10秒』
その後ろでは、カノン砲を開放している四号機がいる。




