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ハブ酒96

『『『『『爬虫類と罵ったが、それは間違いだった……これはとても素晴らしい「力」だ』』』』』



『ベチャァ……』



『バッサァァ…………』



怪物の手から、濁った紫の液体が放たれると、ドラゴンは静かに羽を羽ばたかせて、後ろに下がる。



『『『『『嬉しいよ、君もこの力を評価してくれるんだね』』』』』



『ドラゴンの力だろ……』



ドラゴンは、紫の液体に喉が焼けるような嫌な感覚を感じた……「力」が跳ね上がっている。



『ブク……ブクブク……ブク……』



紫の液体が泡立つ……発酵したヘドロから、ガスが溢れるかのように、人の死が漏れている。



『毒か』



『『『『『弱い命では、耐えられないだろうな』』』』』



『ベチャベチャベチャベチャベチャベチャベチャベチャベチャベチャ!!!!!!!!!!!!』



怪物は、建物の壁という壁に紫の液体を叩き付けていくと、周辺が紫の液体の霧に包まれる。



『……こほっ』



瘴気(しょうき)に包まれた世界に、ドラゴンは無意識に()き込んでしまう。



『『『『『では、相手をして貰おう!!!!!!!!』』』』』



『あぁ……相手をしてやる』



この状況下でもドラゴンは逃げ出す事無く、迫り来る怪物に立ち向かう。



________



『ドゥルルルルルルル!!!!!!!!ドゥルルルルルルル!!!!!!!!』



『『『『『体は痛むが、悲鳴を上げるほどではない』』』』』



あれほどガトリング砲に苦しんでいた怪物だったが、ドラゴンを吸収してからは苦悶の声を一言も発しないのに対し、



『ベチャベチャベチャベチャ!!!!!!!!ベチャベチャベチャベチャ!!!!!!!!』



『ふぅ……ふぅ……ふぅ…………』



瘴気に(さら)されるドラゴンが、息を乱す。



『『『『『「力」は大事だ。あれ程平然としていたキサマが、こうして苦しんでいるのだから』』』』』



紫の霧の中で、ドラゴンは苦戦を強いられる。



漂う瘴気を炎で清めたのだが、それよりも早く、紫の液体から人の死が溢れて来る。


それならばと直接、へばりついた紫の液体に対して炎を吐いたが、燃やし尽くす事が出来無い。



『『『『『まだ戦えるのかね?』』』』』



『ドゥルルルルルルル!!!!!!!!』



伸びて来る怪物の手に返答するのは、ガトリング砲の唸り声。



さっきのように怪物が悲鳴を上げる事は無いが、



『『『『『お前は強いな』』』』』



マナが宿るガトリング砲に、手を焼いているのは間違い無かった。

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