表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
94/154

ハブ酒93

ならば、このドラゴンは何者だという話で、なぜ自分達を助けてくれたという話なのだが……



「……君達には話しておこう、私はこの子の体の……ドラゴンの核となる欠片」



「ドラゴンの……欠片?」



「そう……私は、とうの昔に命が朽ちてこの世界に還り、欠片となっていたのだが、この子の魂が私の欠片と結合してくれたおかげで、今こうやって君達と話をしている」



「それは……あなたがレインさんスか?」



時折、火内との話しの中に出ていたドラゴンの名前。



レインは、火内が覚醒する時に、力を貸してくれたドラゴンだと言っていたのだが、



「彼か……彼は、私とは違うドラゴンで、私達の間で生き長らえていたというのが正しい……けれど、彼には助けられた。彼がいなければ、私が、この子をドラゴンに目覚めさせて消えていた」



どうやら話の中で出て来たレインでは無いらしい。



「それなら、あなたは?」



話に聞いていないドラゴン、それがなぜ今の今になって現れたのかと、不思議に思うのは当たり前の話。



「私は……友達と共に願ったんだ……人とドラゴンが共存出来る世界を……世界を、欲望を持った者達から護ると……」



そう言ってドラゴンが振り返って見据えるのは、あの黒い怪物。



「敵なんですか……」



「敵だ……」



「因縁の相手なんスか?」



「……私にとっては、そうかもしれないな」



細めていた目をミィオに向けると、その表情は険しく、難しい顔をしているようであった。



「……考え事スか?」



何かを懸念している表情に、何を思い詰めているのかと聞こうとするのだが、



『『『『『ぐぅおぁあおあぁ……この……この爬虫類如きが……!!!!許さん……許さんぞぉぉおおぉおぉぉおぉ!!!!!!!!!!』』』』』



浴びせられた炎を、必死に黒い雨で鎮火させた怪物が、眼の中に鬼の形相の顔を浮かべて、こちらを睨んで怒り狂っている。



「相手をしてやろう」



「あの!!あの!!その体なんですけど!!!!!!」



「君達を助ける代わりに私の力を貸した。次は、彼の体を借りてヤツを消滅させる」



『バッッサァァァァァァァァァァ!!!!!!!!』



「無茶しないでくださぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」



これ以上喋っている暇は無いと、羽を羽ばたかせると浮かび上がって、怪物の方へと向かって行ってしまう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ