ハブ酒92
降り注ぐ黒い雨を弾き飛ばし、一粒の黒い雨を浴びる事無く外に脱出する。
『『『『『またぬかぁあぁあぁアァアァァアぁぁ!!!!!!!!!!』』』』』
それを怪物は猛毒の黒い雨が滴る手で、捕まえようとするので、
『ボッ!!!!!!』
『『『『『ぐぅおぁあおあぁおあぁおあぁあおあぉあおあぁ!!!!!!!!』』』』』
口から炎を吐き出して濡れた手を炙ってやると、怪物が苦しみが混ざる雄叫びを上げながら、手を伸ばして来る。
「…………」
あしらってやるつもりで吐いた炎であったが、中々に怪物もやる気を見せる。
そんなやる気を見せる怪物に対して、今度は肺の中を全て炎に満たし、
『ボォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
『『『『『がぁぁぁああぁぁあうぉぉおぉぉぉぉぉぉお!!!!!!!!!!!!!!!!!!』』』』』
身体全体を炎に包まれても、まだ抵抗出来るのかと容赦無く炎を浴びせると、怪物の悲鳴から雄叫びが消える。
『バッッサァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!』
炎に焼かれる苦しみに怪物が七転八倒している隙に、羽を羽ばたかせて戦場から離れた建物の屋上まで移動すると、
「……ここで………避難して…………」
そこでリナ達を降ろす。
「火内君?大丈夫?どこか怪我したの?」
先程から、火内の口調がたどたどしく、何か問題が起きたのかと聞いてみると、首を横に振る。
「だったら、どうしたの?」
あまり弱音を吐かない火内、今も弱音を吐かないようにして無理をしているのではないかと、心配になって更に声を掛けるのだが、
「………………」
「火内…君?」
ついには一言も発する事無く、黙りこくってしまう。
「火内君……だよね?」
見た目はアーマー来ているから、自分の知っているドラゴンの姿とは違うが、それでも、ドラゴンの知り合い何て、火内しかいない。
他人の空似ならず、他ドラゴンの空似というのは……
「……火内君じゃないッス……誰スか?」
「えっ?」
ありえないと思ったが、ミィオは自分達の目の前にいるドラゴンが、火内じゃないという。




