ハブ酒87
「あんまり心配掛けさせないでくれ……」
「すみません……」
「ほっ」と一息付くと、リディは掴んでいた手を離す。
「ドラゴンの標本か……とんでもない物を見付けたな」
辿り着いた先にあったのは、ドラゴンの標本。
「噂ではドラゴンを探しているという話だったが……実物があるんじゃ、本当の事なんだろうな」
「ドラゴンですか……凄いですね」
初めて見るドラゴンは、まるでクジラを見るかのような存在感。
種として圧倒する神秘性、種として圧倒する威圧、それが心臓を鷲掴みにして恐れを覚えさせるのだが、
「RLHとは違う…この世界の……」
ツバメは、初めて見るドラゴンに何か別の感情を抱いている。
「ツバメ……?どうした……の!!!?」
「こっちに来るッス!!!!!!!!」
「別の感情」を抱くツバメに、リナはどうしたのかと声を掛けようとしたのだが、悪寒が体を包むとツバメを抱き抱えて、ミィオ達がいる方に滑り込むと、
『バァァァァゴゴォォォォォォンンンンン!!!!!!!!!!!!』
ツバメとリナがいた天井が崩壊する。
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『『『『『ふほほほほほほ!!!!!!!!!!!!みつけたのぅ!!!!!!!!!!!!みつけたのぅ!!!!!!!!!!!!』』』』』
怪物は金脈を掘り当てた、長年探し求めた者……先程の野良のドラゴンとは違う、血統が証明された、自分達と共に『向こう』から来たドラゴン。
『『『『『喰らうとするか!!!!!!!!!!!!味わおう!!!!!!!!!!!!頂こう!!!!!!!!!!!!』』』』』
怪物は龍の首を伸ばし、保存液に漬けられているドラゴンに口付けを……
『バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
口付けをして捕食しようとした時だった、ドラゴンの体に風穴が空く。
『『『『『ふむ……まだおったか……』』』』』
『プシュゥゥゥゥゥゥゥゥ……………』
怪物の体に風穴を空けたのは、
『良くもやってくれたな!!!!!!』
遅れてやって来たD兵器の五号機であった。
『『『ピッシ……ピシピシ……ピシン……』』』
一号機から三号機は、砕けた体からマナを、血のように垂れ流して倒れている。
次から次へと、人の魂を喰らって強大化する怪物に圧されてしまい、叩き潰されてしまった。




