表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/154

ハブ酒84

路地の奥の方からリディさんの声が聞こえて、その声のままに顔を上げると、路地の奥の方で、白衣を着たリディさんが立っている。



「え…えぇ‼!?」



自分の思い違いかと振り返ると、そこにはみんなと一緒に、大通りの方に顔を出しているリディさんが間違い無くいる。



けれど、向こうにいる人も……



「あ…あれ……ッス…………」



振り向き直った時には、路地の向こうにリディさんはいなかった。



「…………」



何かの見間違い……リディさんが二人もいるはずはない……だとしたら、消えたリディさんは単なる幻覚というのが、普通の考えだが……



「……みんな、向こうに行こうッス!!!!」



一度だけ見た、幻覚かもしれないリディさんを信じる。



「どうした……って、まぁ行けるなら行くべきか。良いですかリディさん?」



「あぁ大丈夫、何もない状況で、アレをずっと見ていても仕方無いしな」



怪物には興味はあるものの、今の自分には何も出来ないし、路地裏に逃げ込んで立ち往生してはいるが、それなりに時間は経っている、もう状況は変わっているかもしれない。



「じゃぁ自分とツバメで、向こうの様子を見てきます」



「そうしよっか」



リナとツバメは、大通りから顔を引っ込め、路地裏の反対の方へと顔を出し、



「もういない」



「だね、ドラゴンもどきは、もういないよ!!!!」



さっきまで陣取っていたドラゴンもどきが、いない事を確認する。



「やれやれ、あんなのまでいるんじゃ、常にパワードスーツを着ないとな」



「そう…ッスね……」



「……何かあったのかいミィオ」



「いっ…いえ大丈夫ッス……」



ドラゴンもどきがいなくなって、これでまた移動出来ると、美優は機械の腕をグルグルと回し、どことなくぎこちないミィオを、リディが心配する。



「それじゃ行こ!!」



リナ達一行は、怪物がいる道とは反対に出て、人の死体が転がる道を走り出す。



あの化け物を見てもなお、パワードスーツを着用して戦う意思は揺らがない。



もちろん、あの怪物と戦うつもりは無い、自分達が出来る事を……自分達が戦うべき相手、



「ちっ……!!!!まだいるのか!!!!」



基地へと向かう道を封鎖するかのように、座している、あのドラゴンもどきを最終的には倒す。



通りを真っ直ぐにいければ、基地まで行けるが、こうも道を塞がれては、みっちもさっちいかない。



また路地裏に入り込んで、別の道に行こうとすると、



『こっち……こっちにおいでミィオ』



一つの路地裏から、リディがミィオを呼んでいる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ