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ハブ酒83

「嫌な感じッス……」



はっきりと聞こえるそれは耳障りで、耳から入った声が脳をなぞるかのようで、おぞましくて体が固まる。



身動きの取れない状況下で、それぞれがそれぞれに一時の休息を取っていると、



「頭を引っ込めろ!!」



「はい!!」



リディにリナの肩が掴まれ、リナは引っ張られるがままに路地裏に下がると、



『バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!!!!!!!!!!!!!!!!!!』



プラズマが大通りを駆ける。



「うぉ!!凄いのが通ったな!!」



「プラズマ兵器なんて、怪獣映画みたい」



ワチャワチャしていた美優とツバメだったが、プラズマが大通りを駆けた時、光と熱が路地裏に入り込むと、二人も大通りで何が起きているのかと、顔を出しに行く。



「…………」



いつもならミィオも「自分も見たいッス!!」っと言って、一番前の特等席を取りに行く所であるが、



『『『『『おぉ!!!!おぉ!!!!凄いではないか!!!!体が消し飛んでしまったわい!!!!』』』』』



大通りから聞こえる『声』が嫌で、路地裏に引っ込んだままでいる。



「本当に吹き飛んじゃいましたね……」



「あぁ…これで決着が付けば良いが……」



一度体を下げたリナとリディであったが、プラズマが通り過ぎた後に二人一緒に顔を出して、プラズマが走った先を見ると、あの怪物の右腕が消し飛んでいる。



『『『『『…!!!!…!!!!……!!!!……!!!!』』』』』



「何か言ってますね」



「何か?あれは何か言っているのか?」



「言っている事は分からないですけど、何か言っているのは分かるんです」



「そっか…RLHだから、感応しているのかもな」



リナがRLHである事で、あの怪物に反応しているとリディは簡単に話をまとめる。



「あぁ、あれなら死んだか?」



「うぅん……生きてるかな」



遅れて来た美優とツバメも顔を出して、右腕が吹き飛んだ怪物を見ていると、



『『『グチュグチュグチュグチュブチュブチュブチュブチュ!!!!!!!!!!!!』』』



(またた)く間に肩から右腕が再生していく。



「ほらっ」



「はっ…そうだった。あれはB級映画の怪物だ」



四人して、しぶとい怪物を観察しながら、あぁだこうだとしている中で、



『こっちへ……』



「リディさん……?」



ミィオが、呼ばれるのであった。

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