ハブ酒82
当初見た時よりも、大きくなっている怪物。
モニターには『モノ』の流れが見える。
怪物に向かって集まっていく流れ、それは気流を示す絵図のように『モノ』が吸われていく。
「四号機、カノン砲を使用せよ。その後、マナの充填およびカノン砲の交換を行い次第、前線に戻れ」
『四号機了解、これよりカノン砲を使用します』
一機のD兵器が隊列から離れて、大通りのど真ん中を陣取ると、足の爪をアンカーにして地面に体を固定すると胸が開く。
「本部、これより四号機はカノン砲を使用します。使用後の補給の準備をお願いします」
『了解した』
『バチバチ…………』
開かれた胸の中で、小さなプラズマ球が生まれ、
「プラズマ球の安定を確認、これより出力を上げます」
『バチバチバチバチバチバチ!!!!!!!!!!!!!!!!』
D兵器の出力を上げると、小さなプラズマ球が徐々に大きくなっていく。
「全機で怪物を抑える」
『『了解』』
残りの三機が、ガトリング砲をの斉射を行い、怪物をその場に張り付けにする。
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「いつから、ここはB級映画の中になったんだ!!!!!!!!」
路地裏に隠れている美優が大きな声で悪態を付く。
とにかく基地へと向かおうとしていた一行であるが、途中でドラゴンもどきが現れ、
「でも、恐竜映画は一流だよ」
進路を変えた所でT-REXと出会い、
「その後にゾンビがと怪物がと、ドラゴンのロボットを出すような映画はヘボだろ」
その後は、ゾンビと怪物とロボットの怒涛の展開。
お祭り騒ぎと言えば聞こえは良いが、実際にこんな滅茶苦茶な騒動に巻き込まれた方は溜まったものじゃない。
「ねぇあれ……」
路地裏から顔を出して、事の様子を見ていたリナは、ドラゴン型の兵器の胸が展開していく事に気付き、
「プラズマ砲…消滅させるつもりか……」
「そんな事出来るんですか?」
「普通の生物にプラズマを当てたら、焼き焦げるだろうけど……あれは普通の生物じゃないだろうからな」
リディがリナの頭の上から顔を出すと、ドラゴン型の兵器が何をしよとしてるのか言い当てる。
リナとリディが、野次馬となってドラゴン型の兵器と怪物の戦いを見物している中、
(笑ってるッス……)
ミィオは路地裏で座り込んでいた。
みんなを心配させないようにと言っていないのだが、
『ふぁははは!!!!!!マナを使ってプラズマを創っておるぞ!!!!!!ここまで技術が進歩しているとは侮れんわ!!!!!!』
あの怪物の声が聞こえる。




