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ハブ酒77

(あぁ…そうかぁ……マナってそういう事なんだ……)



鋼鉄のドラゴンが、ジェットエンジンを吹かす事無く空を飛んでいるのは、マナが羽に通電して、浮かび上がったからで、



(それは、自分も無意識にやっていたんだ……)



よくよく考えれば、爬虫類の浮かぶのに適していない体をしている自分が、羽を羽ばたかるだけで、空を縦横無尽に飛べるはずはなく、知らぬうちに、マナを扱っていたのだ。



『………………』



少しずつ…少しずつであるが、自分の中でマナという物を理解し始めている。



自分の事を…ドラゴンの事を理解してマナを扱えば……自分はもっと強くなれる。



「待たせて済まなかった!!!!さぁこっちへ来るんだ!!!!」



鋼鉄のドラゴンが出て行った倉庫の中に入れと、案内役の人が言うが、今の「何か」を掴みかけている自分なら……



火内は羽を広げて、先に飛んだ鋼鉄のドラゴンの後を……



(あれ…が……欲しい……)



(あれ……?)



誰かが、自分の心に語り掛けて来るので、頭をキョロキョロさせるが、「誰か」はいないくて、



「倉庫の中は安全だ!!!!さっきのはトラブルなんだ!!!!」



さっきの鋼鉄のドラゴンの件で、不信感を覚えたのかと案内役の人が大きな声を張り上げて呼んでいるだけ。



『…………』



「あれが欲しい」それが何を指して言っているのか、分からないが、今は飛び立つタイミングでは無いと思い直すと羽を閉じ、



「ここに避難していてくれ!!!!」



言われるがままに、倉庫の中に入るとそこは……倉庫の中であった。



全ての鋼鉄のドラゴンが出払い、倉庫の中はもぬけの殻で、ドラゴンを隠すのに丁度良いスペース。



「扉を閉めるが、周囲の警戒は万全だ!!!!事が終わるまで、ここに居てくれ!!!!」



倉庫の門を閉められる。



鋼鉄のドラゴン達を収納する為の倉庫、天井の照明灯があるお陰で、倉庫の中は明るく、



『あれが欲しいんですね……』



倉庫の奥に鎮座されている物を照らし出す。



火内は、倉庫の奥へと歩き出す、倉庫の奥に鎮座されているそれに向かって。



それは初めて見る物だが、それが「欲しい物」だと一瞬で理解し、それは自分も必要な物だと感じ、



『ドラゴン用の…パワードスーツ……』



『ガチャ……』



倉庫の奥に鎮座されている、ドラゴン用の武装に手を付ける。

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