ハブ酒62
それはドラゴンの事を信じているからの行動?それともドラゴンの力を利用する為?
『くそっ……』
どんな理由で、どんなつもりでいるのか分からないが、それでもT-REXを倒すチャンスだと突っ込み、
『バァガァァァァァァァァンンンン!!!!!!!!!!』
『パァアァアァァァァァァアァアァァアァァ!!!!!!!!』
羽を羽ばたかせて原人を追い越し、そのままタックルをかまして、建物に叩き付けると壁が揺れて、何か悲鳴を上げたように聞こえたが、気に留めない。
『良いぞ!!』
躊躇の無い突撃に合わせるかのように、原人は雷鳴化すると、ドラゴンの体を踏み台にして一気に駆け上がり、
『いくぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!』
『バッギィィィィ!!!!!!』
空に浮かび上がってから、雷のように爆発的な勢いで落下すると、T-REXの頭をかち割る。
頭蓋骨を砕いた感触はあるが、脳は完全には破壊出来ていない……ので、
『皮膚を剥げ!!!!』
『命令をするな!!!!』
ここでドラゴンに指示を出すと、文句を垂れながらも、ドラゴンは言われるがままに、砕けた頭蓋骨ごと握り締めて皮膚を毟り取ると、剥き出しになった脳みそが姿を露わにし、
『追撃だ!!!!』
『バチバチバチバチバチバチバチ!!!!!!!!』
もう一度、飛び上がりながら雷鳴を轟かせ、
『バァァッッッッチィィィィィィンンン!!!!!!』
『パァアァアァァァァァァアァアァァアァァ!!!!!!!!』
肉肉しく瑞々しい脳みそを、トマトを握り潰すようにグチュグチュにしてやる。
普通の生物なら、これで死ぬであろうが、
『追い討ち掛けろ!!!!』
『当たり前だろ!!!!』
ドラゴンはダメ押しと言わんばかりに、グチュグチュになった脳みそを引っ張り出して引き千切る。
『…………』
完全なる死、体を動かす指令塔を奪われた。
肉体は動作する事を止めてしまうと、電池の切れた恐竜の人形ように、子供が放り投げたかのように地面に倒れる。
『…………』
『…………』
ドラゴンは奪った脳みそ持ったまま引き下がり、原人も雷鳴化を解除してから距離を取る。
これで勝ったはず……だが、それでも二人共油断せずに、事の成り行きを見守っていると、
『………………………………ギョロ!!!!』
T-REXの目が動く。




