ハブ酒56
白い閃光に反応出来ないトカゲの化け物は、頭に閃光の踵落としを叩き込みまれて、『ドタドタ』と足踏みをして後退りし、
『………………!!!!!!!!』
「でぇぇやぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
その隙にと、青い鳥の掛け声と共に原人が、脳を破壊する為の一撃を打ち込……
『ブゥゥン!!!!』
『……!!!?』
「もうか!!!?」
止めを刺そうとした所で、態勢を整え直したT-REXが尻尾を振って、原人を追い払う。
それに対して原人は、その動作に従うように、後方に居させている青い鳥の所まで下がると、自分の身に纏わせていた閃光を解き放つ。
(力が足りないか……)
「力が足りないか……」
自分の思っている事が反芻される……嚙み締めないといけない事実。
何度も何度も白い閃光の一撃を撃ち込み、トカゲの化け物に致命傷を与えているのだが、
『メキメキメキメキメキ…………』
すぐさまに体が治癒してしまう。
この生物は、普通の自然界から生まれた生物ではない、こいつのは正体は、ドラゴンもどきと同じ生物兵器。
どのようにして、どんなつもりで、この生物兵器を創ったのか分からないが、
『バキ…バキバキ……バキバキ……』
傷の治癒の方法は、分かっている。
トカゲの化け物は、自分達が建物から追い出して殺した人間を捕食して、再生を行っている。
捕食する物がいれば、いくらでも再生出来るトカゲの化け物。
二体いたドラゴンもどきの一体は、トカゲの化け物に嚙み殺されて、地面に横たわり、残りの一体は他のミンク達と一緒に、人間狩りを行わせている。
一人では分の悪い相手。
『…………』
「…………」
青い鳥に耳打ちするかのように、自分の側に近付けて、考えている事、やって欲しい事を伝えてから、トカゲの化け物の方へと飛ばす。
『パサパサ』と青い鳥は、傷を再生する為に、餌を胃の中に蓄えているトカゲの化け物の周りを旋回しながら、
「飯を食ったら、一緒に運動しようぜ!!カエルみたいに丸々と、太りたくないだろ?」
トカゲの化け物を挑発する。
『グルゥゥゥ……』
するとトカゲの化け物は、青い鳥が言っている言葉の意味が分かったのか、それとも、生きた餌が飛んでいると反応したのか、焼けた人間を貪り食っていた頭を上げる。
「ほらっ!!こっちだこっち!!」
青い鳥は、自分に注目している視線を、主である原人に向ける為に、原人の方へと戻って肩に乗る。
『…………』
原人は良くやったと、青い鳥の頭を撫でてから、トカゲの化け物の方に指を向けて、もう一仕事をお願いすると、
「かかって来いよ……爬虫類!!!!」
青い鳥は喜んで、挑発をする。




