ハブ酒51
(この……!!)
『メキメキメキメキメキメキメキメキ!!!!!!!!!!』
自分の体を、レインと同じ大型のドラゴンに想像し直して巨大化すると、
『グゥゥルゥゥオォオォォォォオォ!!!!!!!!!!』
建物に張り付くドラゴンもどきの首根っこを捕らえて急降下し、建物の前で、出て来る人間を狙って張っているドラゴンもどきに、
『ドッッオォオオォスゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!』
捕まえたドラゴンもどきを叩き付ける。
「きゃあぁあぁあぁあ!!!!!!」
「うあわあぁぁあぁ!!!!!!」
地面が揺れて、巨体が転がる。
突然の、目の前での大怪獣バトルに巻き込まれた人間は、腰が抜けてしまって身動きが取れない。
『グゥゥ……』
足元で伏せて怯える人々、これでは満足に戦えないと、早く決着を付けるために、ドラゴンもどきの目を潰そうと手を伸ばすのだが、
『ブゥォン!!!!』
『グゥォ!!!?』
もう一体のドラゴンもどきが、頭を大きく振り、頭を振り子にして腹を殴ってくる。
『グゥゥ……』
それならばと、空に飛び上がって空中戦に持ち込もうとするが、
『『ギョェエェエェェェェ!!!!!!』』
ドラゴンもどきは、空に上がったドラゴンを狙うのではなく、地上にいる人間を狙って炎を吐いた。
「「ぎゃあぁあぁぁ!!!!!!」」
炎を浴びた者が、男女関係無く悲鳴を上げて悶え苦しむ。
『グゥオアァアアァァ!!!!!!』
再度、急降下してドラゴンもどきを踏み潰してやろうとするが、
『『ドスドスドス……』』
『グゥ!!!?』
ドラゴンもどきは卑劣にも、火だるまになって悲鳴を上げる人間に跨るように位置を変える。
火だるまになって、悶え苦しんでいる人間……まだ生きている。
ドラゴンもどきと取っ組み合って、足元にいる、まだ生きている人間を圧死させる事は、人間である火内には許容出来無い行為
ドラゴンもどきに組みつくと、そのまま無理矢理に空へと飛び上がろうとするが、
ドラゴンもどきは、イヤイヤ期の子供のように体を捻じ曲げると、その巨体を倒して、火だるまになっている人間の上に転がる。
「「ぎぃあぁ!!!!」」
それは火内が想像して、絶対にしたくないと思っていた光景だが、現実はもっと酷い。
ドラゴンもどきの巨体に潰された人間だが、即死は出来ずに、まだ意識があるのか、芋虫のように『ピクピク』とし、踏み潰されたからと言って、炎が消える訳でもなく、炎に抱かれたまま、焼かれる苦しみを味わいながら息絶えるのを待つ。




