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ハブ酒49

ミンクの大きな体から、はみ出て姿を見せていたのはドラゴン……それは、エルフにとっての最大の敵。



『ブゥチュゥ……』



ドラゴンが弾帯から手を離し、貫いた体から腕を引き抜くと、栓を抜いたワイン樽のように腹からも血が『ドボッ』っと噴き出す。



『ボッゴォ!!!!!!』



そして引き抜いた腕で、相方の後頭部が横殴りに叩き付けられて吹き飛び、



『グゥゥゥゥ…………』



自分とドラゴンを隔てる肉壁が消えて、嫌でも正面から向き合う形になる。



『ガチャン……』



壊れたミニガン等意味が無いと、地面に落とし、



『グゥッ…グォ……グォオォオォォォォオォ!!!!!!』



喉奥で、外に出るのを渋る声を無理矢理に絞り出して、大きな拳を握り締めてドラゴンに立ち向かうが、



『ボッッゴォォォ!!』



『グゥェ!?』



拳を擦り抜けられて、腹に感じた事の無い衝撃が走ると、内臓が悲鳴を上げて、このままでは殴られて壊されると泣き叫ぶ。



『グッ…ガァアァ!!!!』



そんなのは分かっていると、生き残る為には戦えと、痛む体を無理矢理に動かし、ドラゴンを殺そうと立ち向かうが、



『バッサァァ!!!!!!』



浮足立った足を掴まれて、そのまま宙に浮く。



________



(この野郎!!!!!!!!!!!!!!)



赤く染まったフロアに、(いきどお)るドラゴン。



人の住処に侵入して来て、無差別に殺しをするミンク。



建物の中に入った時にはもう遅かった……老若男女……子供すら肉片にされて床にぶちまけられていた。



『バァアァン!!!!』



捕らえたミンクを天井に叩き付けて、ミンクの首に足先をひっかけて一回転しながら、



『バァッガァァン!!!!!!』



体を地面に叩き付ける、リナのフェイバリットの一つ、クレセントムーンクラッシュで床に沈める。



『グッ……グゥォォ……』



リナ直伝のフェイバリット、RLを殺す目的の文字通りの必殺技……体全体を強打したミンクは、苦悶の声を漏らしながら床にのたうち回る。



『………………』



デスマッチ……どちらかが死ぬまでの試合……死ぬまで、このミンクをいたぶり殺して良い……



『………………』



即死しないように……けれど、やられているうちに死ぬように……



「うわぁぁぁぁ!!!!!!!!」



「あっ……」



怒りに任せて、残酷な真似をしようとしていた自分の足元に、温かくて柔らかい者が触れた。

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