ハブ酒48
中には、この武器で遊んでいる連中もいるが、任務を実直に行うのが好ましい。
泣き声が聞こえる方に銃身を向けて、トリガーを引けば静かになる。
泣き声が聞こえる方に銃身を向けて、トリガーを引けば赤く染まる。
トリガーを引けば、実直に任務をこなす事が出来る。
「あぁあぁぁあぁ!!!!!!」
『ドゥルルル!!!!!!!!!!』
「うえぇええぇ!!!!!!!!」
『ドゥルルル!!!!!!!!!!』
弾を節約しながら人間を始末する……考える事はそれだけ。
この階での始末が終わったら、上の階へ行く……それだけをしていけば良い。
『ドゥルルル!!!!!!!!!!』
恐怖で泣き叫んで助ける子供達に、静かにやり過ごす等という真似は出来ない……だから、泣いている所に向かってトリガーを引けば良い。
『ドゥルルル!!!!!!!!!!ドゥルルル!!!!!!!!!!ドゥルルル!!!!!!!!!!ドゥルルル!!!!!!!!!!』
フロアに響く泣き声を潰して潰し……
「うわぁぁぁぁ!!!!!!!!」
それでも、フロアに子供の泣き声が響くが、それは最後の泣き声。
この泣き声を殺せば、このフロアは静かになる。
泣き声に銃身を向けて、トリガーを引いて……
『……………』
トリガーを引いて、それで片が付くはずなのに弾が出ない。
弾薬とバッテリーを持つ補助の相方に、マシントラブルを伝える為に振り返ると、
『………………』
喉から血を垂らしている。
冷蔵庫のように開いた喉、赤い肉の空洞から赤い血が溢れる。
視線を下に泳がせると、弾帯が握り潰されている。
弾帯が握り潰されているから弾が出ない……弾が出ない原因は分かったが、少々の問題がある。
弾帯を握りつぶしている手なのだが、それがミンクの手ではない事……その手は哺乳類の手では無くて……あぁ、それよりも中々の問題がある。
弾帯が握り潰されている手なのだが、それが相方の腹を突き破っている事。
背中を突き破って内蔵を抉り、腹をぶち抜いた腕が弾帯を握り潰している。
ミニガンをただ使えなくするだけなら、わざわざそんな事をする必要はないが……それが大々的な問題。
体を突き破って、弾帯を握り潰すという残忍で回りくどい行為……それは怒り狂っている事を象徴している。
『グゥルゥゥ…………』
喉を引き千切られた相方を見て、視線を下に泳がせたのは恐怖したからだ。




