ハブ酒45
脳幹を破壊されたミンクは、ヒクヒクと地面の上で脈打つ。
脳から発する電気信号が、ズタズタにされた神経に滅茶苦茶に走り、体を勝手に動かしているのだろう。
「しゃぁねぇなぁ……」
苦しみを感じているのか、肉体が反応しているだけなのか……ただ、地面でのたうち回るミンクが不憫に思ってしまったので、喉奥に銃口を押し込み、
『ドンッ!!ドンッ!!』
完全に脳を破壊する。
「優しいんだから美優は」
「我ながら、そう思う……」
マガジンの余裕はまだあるとはいえ、ハンドガンの弾を二発も使ってしまった事に、美優は自分自身でも馬鹿だなと思う。
けれど、昔に見た、倒れた人間がヒクヒクとしている姿が脳裏にこびりついていて……つい介錯をしてしまった。
「あいつみたいに、スデゴロで出来れば良いんだけどな」
「ねっ、リナみたいに出来たら良いのに」
「うぉおぉおぉおりゃぁあぁああぁああぁあああぁああぁあ!!!!!!!!!!!!」
ミニガンを持つミンクが二体、弾と電力を保持するミンクが二体、そのうちの三体を処理したのだから、残りは一体。
その残りの一体は、リナが相手をしていて、
「トゥワイスシュゥゥティングゥスタァアァアアァァアァアァ!!!!!!」
『バッッゴォォンン!!!!』
技名を叫びながら、ミンクを地面に叩き付ける。
リナの必殺技の一つ、トワイスシューティングスター。
相手の股に自分の頭を突っ込んで、逆向き肩車で持ち上げてそのまま地面に後頭部を叩き付けてから、もう一度、相手の頭を鷲掴みにして無理矢理立たせて、
「りゃぁあぁああぁああぁあああぁああぁあ!!!!!!!!!!!!」
『バッッゴォォンン!!!!』
相手に反撃する隙を与えない、高速ラリアットでもう一度地面に後頭部を叩き付けるのだが、
「エクストラワン!!!!!!」
それだけでは足りないと、飛び上がってからのニーキックで完全に止めを刺す。
「あいつ随分と自信家だな、膝からコンクリいったらやばいだろ?」
「骨が無駄に硬いから大丈夫」
リナのプロレスを、二人して観戦しているのであった。




