ハブ酒42
『『……………』』
ミニガンに絡み付いたRLH用の特殊な紐が、ミニガンが回転するのを止める。
ミンク達も、たかがボーラ一つでミニガンが動いていないとは思っていないらしく、トリガーに掛ける指を何度か引いてみるが、うんともすんとも言わない。
『タッタッタッタッ……』
このままでは人間に肉薄されて、接近戦に持ち込まれてしまう……のだが、
『グゥルゥゥ』
それが一体、何の問題になるのだろうか?
ミニガンを手放して地面に落とすと、手を握って拳を作る。
人間とは違うのだ、体そのものが凶器……握り拳を作り、拳を振ればそれだけで、
『ブゥオン!!!!』
武器になる。
一発目の拳は空を殴り、近付いて来た者に対して牽制の攻撃となり、
『ブゥオン!!!!』
続けて振るった二発目の拳も空を殴る。
ミニガンを使って感覚が鈍ったのかと、体を少し揺らしてから前に飛び出し、
『ブゥオン!!!!』
拳を振るが、これまた拳は空を殴ると、
『ヒュッ!!!!』
次の瞬間、自分の顔に銃口が向けられていて、
『ダンッ!!ダンッ!!ダンッ!!ダンッ!!ダンッ!!ダンッ!!ダンッ!!ダンッ!!』
銃声が響くと、景色が歪む。
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(ざまぁみろ……)
パワードスーツ用のハンドガンを手にしている美優。
美優の体は、昔に怪我したせいで右半分には機械で補われているのだが、それは補助という生易しいものでは無い。
それは人間とパワードスーツの融合。
元々は再生医療で、人並みの生活が出来るようにとリディは準備していたのだが、美優がどうしても、お母さんの仇を取る為に強靭な体が欲しいと願い、リディが与えた鋼鉄の体。
その能力は、所々でパワードスーツを上回る。
先程ポーラをミニガンに向けて投げたが、美優の目にはポーラの軌道がナビゲーションされて、その軌道をなぞるように、体が勝手に矯正してくれる。
その動きは精密機械そのもの、狙った得物は逃さないというのは、決して誇大な表現なのでは無い。
『グゥルゥゥオォオオォオオ!!!!!!!!』
自分のパートナーをやられてミンクが、重りとかしたバッテリーと弾薬を放り捨てて突っ込んで来るが、
『カチャン!!!!』
脳と直結している目が、ミンクの動きを捕らえると、機械の腕が瞬間的に反応してマガジン取り換えを終わらせ、ハンドガンを構えている。




