ドラゴンフライ2
『どこから、その力を!!!!!!!!』
『お前に、霊と対話する時間は無かったはずだ!!!!!!!!』
怪物の両肩が叫ぶように、火内に死んだ人達と対話をし、力を貸して貰えるほどの時間は無かった……が、
たった一人を除いて、力を貸してくれる人がいた……それは、
(ありがとうございます……)
ドラゴンの欠片の魂。
自分の中で、亡骸となっていた魂であるが、最期に火内の魂と交わる事で息を吹き返し、その亡骸を燃やす事で、最期の灯を燃やしている。
火内は、一気に怪物へと飛び込む。
手を開き、指を開き、最期の灯が燃えている間に、
『消え失せろ亡霊!!!!!!!!!!』
『ぐぅおぁあおあぁおあぁおあぁあおあぉあおあぁ!!!!!!!!!!』
怪物を始末する為に戦う。
火内の「霊力」を纏った爪は、怪物の体を裂く。
『ぐぅおぁあぁ……この化け物がぁああぁああぁあぁ!!!!!!!!!!』
怪物は溜まらずに、肥大化した手で火内を握り潰そうとするが、
『ジュゥウッゥウゥゥゥウゥウッゥゥ…………』
『えぇぇい!!!!!!忌々しいぃぃぃぃぃぃ!!!!!!』
触れただけで、怪物の手が焼けただれ、これで力の差が……
『いや、やれるぞ!!!!!!気合をいれぇぇぇい!!!!!!』
もう片方の肩がそう叫ぶと、手が飛んでくる。
『…………』
すると火内は、その手を潰すのではなく、羽を羽ばたかせて避けるのであった。
『驚かせるのではない!!!!!!確かに力はあるが、それは何でも出来る魔法の力ではないのだ!!!!!!』
(……ドラゴンの忠告通り)
ドラゴンから言われた警告、霊力はあくまでも霊体に対しての特効であり、ドラゴンの肉体を吸収している部分では耐えられる可能性があると。
霊体だけの部分と違って、ドラゴンの肉が通っている部分は一瞬では消滅しない。
怪物は、その事を瞬時に理解して、火内の事を蚊のように、瞬間的に押し潰せば問題無いと判断したのだ。
『ドラゴンの肉が通うこの体ならば、お前を潰せるわ!!!!!!!!』
『そんなの知っている!!!!!!』
火内は羽を羽ばたかせて、怪物の攻撃を避ける。
忠告された事を、警告された事を忠実に守って戦う。




