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ハブ酒103

暗い夜空に輝く光と、暗い闇を一層深くする紫電。



闇夜の中でキラキラと煌めく結晶が、雨のように地上へと降り注ぎ、



『ギィィイイィィギギギチィイチチチチチチチチ………………』



削れ合う音が鳴り響くが鳴りやんだ時に、そこにいるのは、



『ふぅ……ふぅ……ふぅ……ふぅ……』



白い光が、か細く照らすドラゴン。



か細く闇夜に浮かぶ光は、月の光のようとは言えず、ポツンと浮かぶ星のように小さく感じる。



『ふっふっふっふっ……確かにその「力」は霊力だ』



『霊力を手にしたドラゴン……懐かしい』



今にも闇夜に消え入りそうなドラゴンに対して、怪物の闇は一向に薄れない。



『その「力」が、我々の弱点と言ったが、その「力」はキサマにとっても弱点であろう?』



怪物の大口の腹がまた『ネチャネチャ』と力を溜め始める。



『我々は死を無理矢理に「力」にしているから、100%の力を出せないのがネック』



『それに対して、霊に「力」になってくれと同意を求め、覚悟の上で「霊力」になる力は100%以上の力が出せる』



『そう、100%以上の力を出せるからこそ、今の攻撃を防ぎ切れた訳だが……』



怪物の大口の腹の中に紫電が渦巻き、二度目のプラズマ砲の準備が出来ていく。



『時間が掛かるのだろ?だからお前はあの時、目をつぶって集中していたのだろ?』



それは怪物の言う通りであった。



ドラゴンはあの時、人の死が溢れる中で、自分に力を貸してくれる魂を呼んでいた。



多くの魂は突然の死に、怒りと苦しみドラゴンの呼び掛けに応えられるでは状態では無かったが、少しの魂だけは、怪物を倒すためにと「力」になってくれたお陰で、白銀と化す事が出来たのだが、



『それでは遠慮無く、撃たせて貰おう』



『卑怯と言うまい、同じだけの時間を与えたのだから!!!!!!!!!!』



『バチュルルゥゥゥルウゥゥルルゥッルルルルゥゥゥウゥルウゥルゥッルルルルゥゥルウゥゥルルゥッルルルルゥゥゥウゥルウゥルゥッル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』



『ガッッッッギィィイイィィギギギチィイチチチチチチチチ!!!!!!!!!!!!』



大口の腹に力を溜め終えた怪物は、二発目の紫の雷を打ち上げると、その紫の雷をドラゴンは、今にも搔き消えてしまいそうな霊力で受け止めるしかない。

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