ハブ酒101
『ハァァァァァ…………』
溜めていた息を吐き出す……それは怪物と同じ質の「モノ」
『キサマ……どうやってそれを……』
今度は怪物の方が距離を離していく、無闇に近付いて良い相手では無い。
『どうしてだ……』
『なに?』
『どうしてお前は、世界を支配出来なかった?』
『何だと?』
白銀の光を放つドラゴンは立ち上がると、怪物を視る。
『私の魂が、命が欠片となり、世界に還っている間。世界は混乱に陥っていた時期があったはずだ』
『それがどうした……だからこの世界は破綻し、我々が勝った』
怪物は後退りした足を前に出して、ドラゴンを威圧しようと……
『霊能者……』
『……っ』
口を黙らせようとしたのだが「霊能者」と言葉を聞いた途端に、また足が後ろに下がる。
『……RLという悪魔の生物を生み出し、多くの命を奪った……その時に、お前達は今みたいに出来て、今以上に力を蓄える事が出来たはずだ……』
『ベラベラと……』
『違うか……「出来て」「出来た」ではないか……お前はしたんだよな、多くの命の死が溢れた時に今回と同じ事を……だけど失敗した、それは何故か……』
『そのお喋りな口を塞いでやろう!!!!!!』
『バチュブチュブチュッルルゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!』
あのネチャつく紫の雷を吐き出すと、ドラゴンに纏わり付こうとするが、
『バチバチバチバチバチバチバチバチ………………』
ドラゴンの白銀の光が遮り、紫の雷が消滅する。
『戦った者達がいるからだ!!!!!!精霊!!!!!!聖獣!!!!!!シャーマン!!!!!!プリースト!!!!!!お前達と戦える者達が、命を捨てて戦ったからだ!!!!!!だからお前はボロボロになった!!!!!!ドラゴンの肉を求めたのは、その体を再生させる為にだ!!!!!!』
『黙れと言っているのだ!!!!!!』
龍の三つ首の一つが、口の中で紫電を溜めながら首を伸ばし、ドラゴンに噛み付こうとするが、
『お前達が恐れた「力」だ!!!!!!』
『ガッチィイチチチチチチチチ!!!!!!!!!!!!』
『これが、お前達の弱点だ!!!!!!死んだ者達の魂を利用するように、私も死んだ者達の力を借りている!!!!!!同じ「力」だ!!!!!!』
白銀の光と紫電が反発し、削れ合って結晶がキラキラと散らばる。




