ハブ酒99
その様子だけで何をしよとしているのかは、簡単に察する事が出来る、D兵器を爆弾にしようというのだ。
『『『『『面白いな……』』』』』
口では面白いというが、それはリップサービス。
この後の展開は分かっているし、どうなるかおおよそ予想が付くが、
『『『『『受けて立とう』』』』』
怪物は嫌な顔を一つせずに、一歩も足を動かなさい。
『ドッゴォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!』
命懸けの突撃、命懸けのタックル、D兵器の塊が怪物の足にぶつかったその瞬間、
『ボッシュッン!!!!』
五号機に乗っていたパイロットが、シートごと射出される。
『『『『『さてさて……』』』』』
D兵器から射出されたパイロット、殺そうと思えば簡単に殺せるが、気に留めず、
『バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
迫る後追いのプラズマに視線を向け…………
『ボッッッッゴオオォォオオォオオォオォォォォオォォオオオォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
プラズマが、足元に転がるD兵器に誘爆して、爆炎が上がる。
『……………………』
ドラゴンの視界が炎で真っ赤に染まるが、ドラゴンは誘爆の炎を耐える。
それに視界一杯に広がる真っ赤な炎は、紫の霧を焼き払う証拠、へばりついた黒い液体自体は焼き払えないかもしれないが、一時的に環境は戻るはず。
真っ赤に燃え上がった炎が怪物を包み……
『子供の為にスパイスティーから刺激を抜いた、気の抜けたドリンク…………』
『ふふっ、確かにあれはマズイな』
『分かるぞ、後からスパイスを入れるのでは、味がおかしくなる』
炎の中から声が聞こえる……声が少し変わっている。
いくつも折り重なって聞こえた声が、バラバラになっている。
『これでは、我々を殺せやしない』
燃え上がる炎の中から龍が顔を出すのだが、
『こんな素晴らしい体なら、例え敵対してるドラゴンといえど、誰だって恋をする』
『良い物を良いと認めるのは、成長するのに必須だからな』
炎の中から顔を覗かしたのは二本の龍の首。
『そこまで育ったか……』
怪物のドラゴンの部分が色付くだけじゃない、龍も育っている。
単なるドラゴンの吸収なら、ここまで育ったり……
『私も話に混ぜてくれ……こんな素晴らしい体、我々が使うべきであろう』
炎の中から体を出したその姿は、三つ首龍のドラゴンであった。




