夜は瞬き、命は空に
どこかの夜が瞬いた
遠くの方で瞬いた
伸びる光は尻尾のよう
光る輝き星のよう
子供の上で瞬いた
光が周りを飲み込んだ
光が上から落ちてきた
昼と違って落ちてきた
昼と同じで照らしてきた
周りも次々瞬いた
握る手のひら瞬いた
皆んなが上を向いていた
今度は雷落ちてきた
おっきいおっきい雷が
周りを皆んな吹き飛ばし
光る夜空に轟いた
風が強く吹き抜けて
握る手のひら解かれて
子供は1人で座りこむ
周りもその場に座りこむ
全てが去った星空に
光は1つも輝かない
周りを少しも照らさない
チリやホコリが埋め尽くす
手が震えて縮こまる
足が震えて座りこむ
闇が周りを包みこむ
声が微かに響き渡る
暗闇裂いて響き渡る
夜が徐々に崩れ去る
夜空に灯りが瞬いていく
光に手を伸ばしてく
光に声を届けていく
握った手のひら温かく
心が光に溶けていく